アラフォー女バックパッカーの無敵の旅の話

働きながら、少ない給料と有給休暇をフルに使って旅をしている勝手気ままな女の旅の話。旅で撮った写真もはさみつ

【メキシコ旅④】Airbnbで体験。生まれて初めてのサルサダンスレッスンと異文化交流

こんにちは、あられ(@n0riarare)です。

メキシコの後に行くキューバで、ダンサーのポン子 (キューバ旅の相棒「ポン子」の紹介はこちら)と合流するので、「キューバでサルサダンスを私も踊れるようになっていたいぜ!」と思い、時間に余裕のあるメキシコシティで密かにサルサレッスンを受けることにしました。 

Airbnbは宿泊だけじゃなくて体験もできる

Airbnbのアプリを見ていると、「宿泊」以外に「体験」「レストラン」の項目がありました。レストランは予想がつくとして、体験って何?と思い、メキシコシティの体験をチェックしてみることにしました。

すると、面白そうなものが色々ある!

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アートのワークショップや料理教室や社会貢献、ウォーキングツアーなど色々。

値段は結構高いものからお手頃なものまでピンキリ。

そこで、サルサレッスンとタコスを食べに行く体験を見つけました。

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サルサダンスを教えてくれて、タコス5個くらい食べさせてもらえる2.5時間で2500円くらい(価格変動あり)の体験。

おもろそうやん!と思い、

「ほんまのほんまの初心者で、全く踊れないし予想以上にterribleだと思うけどいい?」とハビエル氏にメッセージで問い合わせてみました。

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ゼロから始めるから心配いらない、

細かく動きを説明するし何回も練習するし。

ところで、日本に行ったことがあってね…

 

うん。何かいい人そうだ、ハビエル。

直感でそんな感じがしたので、サルサダンスのレッスンを体験してみることにしました。

サルサレッスンをメキシコ人に教えてもらう

サルサの先生はハビエル。

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キューバンタイプのサルサを教えている先生。

一人旅が好きで世界のあちこちのサルサのイベントに参加してきているらしい。日本にも来て金閣寺や清水寺へ行って夜はサルサナイトに参加したとか。

地下鉄のaculco駅で待ち合わせて初の対面。写真で見るよりイケメンで優しそう。

そして背が私よりもだいぶ低かった。これはちょっと安心材料。

 

というのも、数人が習っている感じの紹介写真と違って、レッスンを受けるのはこの日は私しかいない模様。

男の人と2人きりでサルサレッスンって危険では…?と一瞬よぎりましたが、優しい話し方で、心理的にも物理的にも一定の距離感を保ちながら歩いてくれている。ここに交番があるからねというミニ情報も教えてくれる。

もちろん治安面での不安をハビエルは解消してくれているわけだけど、

ハビエルは私よりもだいぶ小柄だから、襲われたとしても戦ったら勝てるかもしれない、

とりあえず突き飛ばして、そしてここまで走って逃げ込めば大丈夫だな、と勝手に頭で想像し少し安心。

相変わらずの私の警戒心アンテナ。

今なら声を大にして言えます。

ハビエル、変な想像してごめんよ。

アンタは相当いい奴だった!

1〜8まで数えられる人ならサルサを踊れます…?

そんないい奴ハビエルとサルサレッスン開始。

と思いきやまず向かい合って椅子に座り、

「サルサを踊る前に、サルサの歴史を知ってほしい」というハビエル。

私の拙い英語力で理解できたことは、

 

1.戦後にアメリカでキューバ音楽が大流行してそれに合わせてダンスをするのが流行った

2.突然のキューバ革命でキューバをカストロが社会主義の国にした

3.アメリカがキューバを経済封鎖

4.アメリカのキューバ人音楽家がキューバに帰される

5.キャバレーやカジノでの娯楽だったキューバ音楽とダンスはアメリカで消えていく

※この辺で私がテオティワカンの疲れで眠たくなり、目は開き脳は眠るような状態でリスニング力が落ちる

6.なんやかんやでプエルトリコが後を引き継ぐようにサルサを盛り上げた?

 

そんなお話でした。

ウトウトしておきながら言うのもなんですが、始まる前に背景や歴史を知ってほしいというハビエルの誠実さはとっても好感を持てました。

そしてようやくレッスン開始。

基本的なステップを教えてくれます。PCやiPodからいい感じのテンポの曲を選んでスピーカーで鳴らしながら一緒に横に並んでステップだけの練習をします。

「ワン、ツー、スリー!

ファイブ、シックス、セブン!」

4と8は言わないでカウントするらしいハビエルのサルサ。

ハビエルは、「1〜8までカウントできる人は必ずサルサを踊れるから」と最初に言ってくれ、はりきってカウントする私。

そのうち、「キューバではスペイン語だからカウントもスペイン語でやってちょうだいよ、ポルファボール!」と私も調子に乗る始末。

「ウノ、ドス、トレス!

シンコ、セイス、シエテ!」

もう何十回も言い続けながら足踏みをする私。(ステップとは言い難い仕上がり、ほぼ足踏み)

何種類かマスターし、ハビエルと向かい合って左手は肩に手を置き、右手は軽く握りステップの復習。うっすら手を揺らしてリズムをとるハビエル。いやいや手の動きは習ってない。

おっと!いきなりターンとか習ってない。

途端に出来なくなり、さっきと向きが変わったからだと言って向きを変えたり、曲を変えたりしても無茶苦茶。

スペイン語のカウントもセイス、シエテが言えなくなり、HGのように「セイ、セイ」になり、

もう、「ウノ、デス、デス」とか無茶苦茶。

カウントできれば踊れるというのは、踊れないと数も数えられなくなるという意味だったのでした。

カウントを言うことに集中すると足がもつれるし、足に集中するとカウントもターンもできない。

中盤からハビエルが「カウントやステップはもう忘れて曲を聴いて体を動かそう」と言い出すため、余計にパニック。

曲を聴いて体を動かせたらレッスンはいらねーんだよ!

それができたらもはやダンサーだよ!

と悪態をつきたくなる気持ちをグッとこらえる。

客観視する冷静なもう1人の私は、自分のダンスのようなものは、アメトーークの踊れない芸人で言うところのジャルジャル後藤くらいだろうか?千原Jr.くらいだろうかと考えてしまいます。

最後は、部屋の電気を消してクリスマスのような電灯をつけて「パーティータイム!」と言い、今までで一番ノリノリのテンポ早めの曲をかけ、ハビエルが自分よりも体の大きい動きの硬い女を回すように体を押してくれたり引っ張ってくれて、何とか1曲だけ踊りきって終了。

さぁ、さっさとタコス食べに行こう!てな具合にレッスンは終わりました。

ハビエルとタコスとゲスの極み乙女と

車でハビエルおすすめのタコス屋へ。大雨が降り出したので車を降りてもちゃんと傘をさしてくれる紳士ハビエル。

タコスとハビエルおすすめのフルーツジュース(イチゴにした)を奢ってもらい、おしゃべりに盛り上がりました。

何気にグーグルで1000件以上のクチコミが上がってる店でめちゃくちゃ美味しかったです。

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INICIO

ハビエルにタコスは毎日食べるのか聞いたら

「週に2回くらいかな。僕はむしろ毎日ポソレを食べてるよ」とのこと。

ポソレ?何それ?

どうやらスープらしいので、メキシコにいる間に食べに行ってみようとおすすめのお店を聞いときました。

メキシコシティで明日の夕方までどこに行こうか決めていなかったのでハビエルに相談したり、日本のことを色々聞かれて教えてあげたり。

草間彌生が好きらしく、メキシコでも展示会があったようで私の持っていた草間彌生の小さいクリアファイルを見せてあげて自慢できました。ちなみに、草間彌生は統合失調症で、諸説あるけど、幻視、幻聴から自分の身を守るために作品に水玉を描いたらしいよと教えてあげると、感慨深く聞いてくれていました。

逆に私もメキシコの画家フリーダ ・カーロのことを尋ねて教えてもらい、下町のタコス屋でえらくアートな会話をするという楽しさ。

好きな音楽の話題になりハビエルは

「Red hot chilli peppers とGesu no Kiwami otome (ゲスの極み乙女)」と即答。

日本に旅行に来た時に何かでゲスの極み乙女を聴いて速攻でハマったらしい。あんな才能溢れるバンドは世界に他にいないと熱弁。youtubeでチェックしまくっているとのこと。

そこで、ハビエルが

「ゲスのボーカリストがなぜか深刻な顔をしていて日本のTVショーのニュースで扱われている動画がやたらとあるんだけど、あれは何のニュース?彼は何をしたんだい?誰もスペイン語字幕をつけてくれていないんだ」と川谷絵音くらい深刻な顔で私に聞いてきました。

もう私は、知りうる限りのワイドショー情報を包み隠さずお伝えしました。ベッキーの職業を英語で伝えるのが難しかった…。

ごめんね、川谷絵音氏とベッキーとそのあとの名前忘れたけど若い元カノの人。

ハビエルは、「それはいけないね。」と言っていましたが、「でもそんなことで彼らの音楽が汚されることはない」って言ってましたよ。

良かったね!川谷絵音氏。

Airbnbの予約はこちらから

しかし今日はハードな1日でした。

テオティワカンのピラミッドに登ったりカラフルスラム街を見たりサルサ踊ったり一日で計7枚タコスを食べたり。日本を飛び立った次の日にはもうこんな1日を過ごしてるなんて、旅はおもろい。

ハビエルはちゃんと車で駅まで送ってくれ、地下鉄は危ないからと言って切符を買って一緒にホームまで付き添い、女性専用車両のところまで来て、電車に乗るのを見届けてくれ、そこでお別れ。紳士過ぎ。

サルサは全く踊れるようにならなかったけど、「キューバ人とのサルサは、下心のある男性がグッと体の距離を近づけてこようとしたりするから、君が嫌だなと思ったらパーソナルスペースを確保するために相手の肩に置いている左手で押し返すように!」という護身術まで教えてくれたのが一番私にとって身になるダンステクニックでした。

 

そんな紳士ハビエルのサルサレッスンはAirbnb経由で予約できます。

クチコミも見れるし質問にも答えてくれるので安心。良かったら体験してみてはいかが?下のリンクから登録するとAirbnbの招待クーポン3700円分をもらえます!

 

 

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