アラフォー女バックパッカーの無敵の旅の話

働きながら、少ない給料と有給休暇をフルに使って旅をしている勝手気ままな女の旅の話。旅で撮った写真もはさみつ

【メキシコ旅③】カラフルなスラム街「ラス・パルミタス地区」のあるパチューカへ。テオティワカン遺跡から直接向かうの巻

こんにちは、あられ(@n0riarare)です。

テオティワカン遺跡ではUFO を見つけられなかったものの、自然に囲まれた広大な敷地でウロウロ、のんびりできて、大満足。

日本から13時間くらいかけて飛んでくればこんな所に登ってこの景色を見られるんだなとしみじみ思った私。

メキシコはなかなかおもろい国やな、と思いつつ次の場所へ向かいます。

次に向かうはパチューカ!

そういえば本田圭佑がいたパチューカ

メキシコに立ち寄ることに決めた時に、メキシコシティ近辺で何があるかよく知らず、いいとこないかな〜?と調べていました。

その時に、

「そういや、ケイスケホンダが確かメキシコにいたよな?」と思い出し、プロフェッショナルのいたパチューカに何かないかな?と見ていた時に見つけたのがパルミタス地区の写真。

よし!ここに行こう!と即決してしまいました。

メキシコに関してはそんな感じの決め方で、ビビッときたら行こうという感じで行きたいポイントを決めています。

行き方?テオティワカンからuberでダイレクトに向かう

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パチューカへは、

メキシコシティの北バスターミナルから1時間に何本もバスが出ているらしく、メキシコシティから2時間ほどで行けます。

しかし、私はテオティワカンにも行きたかったし、地図上ではテオティワカンとパチューカが近かったのでそのままバスで行けないかな?と思いバスターミナルで聞くと、

テオティワカンからパチューカへのバスはないと言われてしまいました。

メキシコシティから北のテオティワカンに来て、さらに北のパチューカまで行くのに、テオティワカンからメキシコシティまでわざわざ戻って、バスを乗り換えてパチューカ行きに向かうしか今はバスはないよ、と。

1時間かけてメキシコシティに戻って2時間かけてパチューカへ行くのはタイムロスだな…。

テオティワカンからパチューカまで60kmくらいしか離れてないのにな…。

 

今こそuberの出番なのでは?!

 

そう思いついたので、uberという民間のタクシーサービスをiPhoneのアプリで使ってみることにしました。(詳しいuberの使い方についてはまた後日)

テオティワカンのプエルタ3でuberを調べるともう3分で来てくれました。

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他にも何台も走ってるようでした。

テオティワカンの60km北にあるパチューカのパルミタス地区にピンを指していたので、ドライバーに何も伝えずともそのまま走り出し、ウトウトしていると50分後に到着。

支払いもアプリを通してカード払いなのでそのまま下車してuber終了。

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ちょっと格上で割高になるuberX(シェアせず1人乗りでそのままストレートに目的地に向かってくれるもの)の利用でも配車料含めて556ペソ(3100円)。これで移動時間を2時間短縮できたから大満足。

日本のタクシーよりも遥かに格安に安全に移動できてしまいました。

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カラフルなスラム街「ラス・パルミタス」へ

で、

目の前が町の入り口、

ドーン!!

真ん前に見えた色の洪水。

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メキシコの色使いって本当に元気になるなぁ。

歩いてても楽しくなります。

町の坂が急すぎたのと、

ただの住宅街で観光客が誰もいなかったのと、

元スラム街ということを考えて街ブラを早めに切り上げて移動することにしました。

 

全体像が見えないので、どこかいい場所がないか、歩いて少しずつ離れてベスポジを探してみました。

そこでここぞとばかりに現れた歩道橋。

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なるほど、ここやな。

歩道橋に登ってみたところ、完璧なポジション。

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歩道橋もカラフル
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伝説の「風の花嫁」からインスパイアされた流れる風のようなデザイン

素敵やん。

しばらくカラフルなスラム街の姿に圧倒されてました。

アートと色が生み出す新たな希望

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このカラフルな虹色の街には理由があります。

ここパルミタス地区は超貧困なスラム街だったとか。

スラム街と言えば、ギャング同士の抗争が絶えず、ドラッグ、拳銃、暴力、悪の巣窟というイメージ。ここもまさにそのイメージ通りだったらしいのですが、

2014年に政府が町の治安を良くするために、治安対策として500万ペソ(3000万円以上)をかけてあるアートプロジェクトを立ち上げます。

そしてメキシコのグラフィティアーティスト集団がスラム街をこんなカラフルな街に生まれ変わらせました。

面白いなと思ったのが、

このアート集団のトップも身体にタトゥーを入れまくったゴリゴリのスラム上がりのアーティスト。

そして、パルミタスの敵対する2大ギャング集団の幹部をもアート集団にスカウトして、丘の斜面の家の壁に色を塗る作業をさせちゃったり。

対立するギャング団同士が並んで色を塗ってるなんていうのも、メキシコの明るさを感じる。

犯罪率も79%減少らしく、プロジェクトは大成功と言えます。

いわゆる元スラム街なので「ここを観光地に!」なんて訳にはなかなかいきませんが、観光客向けではなく、暮らす人が明るくなる街だなと痛感。

カラフルなものを見ると明るい気持ちになる。


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西成もカラフルにしてしまえばイメージが変わるのでは?大阪だとゴテゴテになってしまうかな。

 

メキシコから帰ってきてから見た

NHKの「世界はほしいモノにあふれている」という番組で、色彩豊かなメキシコが取り上げられていました。

メキシコの手作りのテキスタイルを求めて工房を訪ねたシーンで、独特な色の組み合わせに対して質問された工房のおじさんがこう言っていました。

「とにかく悲しい色にならないようにですね」と。

この言葉に痺れてしまいました。

メキシコは確かに明るくなる色に溢れている。

原色の組み合わせやビビッドな色使い。

メキシコ旅を振り返って、私の心に残るウキウキ感。おじさんのこの言葉が答えのような気がしました。

世界はほしいモノにあふれてる - NHK

 

帰りはバスでメキシコシティまで帰れます

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パルミタス地区から西に向かって歩いて30分くらいでパチューカのバスターミナルに着きます。タクシーでも35ペソ(210円)くらいらしいです。

そこからは頻繁に出ているメキシコシティ行きのバスに乗ってストレートに帰ってこれます。

パチューカからメキシコシティまで片道106ペソ(636円くらい)

メキシコシティからの日帰り往復も十分可能ですので、

虹色のスラム街でアートの持つ力を見にきてみてはいかがでしょう?

(注意:それでもスラム街なので慎重に。)

 

さて、朝からピラミッドに登り、

パチューカを歩き回り

メキシコシティに戻ったら夜はサルサダンスレッスンです。

このスケジュールの無茶な組み方は1人旅でしかできません。しかし40代の体にはなかなかハード…。

大丈夫か、私?

続く

 

 

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