アラフォー女バックパッカーの無敵の旅の話

働きながら、少ない給料と有給休暇をフルに使って旅をしている勝手気ままな女の旅の話。旅で撮った写真もはさみつ

バラナシのディワリの夜の出来事【2019インドディワリ旅⑨】

こんにちは、あられ(@n0riarare)です。

今回のインド旅の目玉、年に一度のディワリ祭り。ディワリが近づくにつれて、電飾が増えていくバラナシの街。そして当日の夜。

何となく抱いた違和感、そして嫌な感じ、後味の悪い変な感じからの反省とバラナシでの爽やかな別れをここに綴ります。

スカイランタンを空へ

ディワリについては、前回の記事にも書きましたが(バラナシのディワリ、おすすめ宿)、スカイランタンを飛ばすイベントをディワリ前日の夜11/26に行いました。

ランタンに願いを込めて空の神の所へ飛ばす(諸説あるんでしょうが、うちの宿のヴィシャルの説)意味があるらしく、うまく飛ばなかったら「願いが重すぎるんちゃう?」とか言いながら飛ばしました。

ヴィシャルのホスピタリティが強すぎて、ゲストのランタンがうまく飛ぶように苦心し、毎回いつもほとんどヴィシャルが飛ばす役割をしがちというイベント。その後、焚き火を囲んで楽しく過ごしました。

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ディワリの日は満室御礼

少人数でゆるゆるの我が宿でしたが、ディワリの前日からは満室に。いろんなゲストがいて急に賑やかになりました。

1人旅のインド人女子ローズや、ダニエラちゃんが数週間前にインドで知り合ったオーストリア人のキャメロンディアスに瓜二つのリリーもディワリに合流してきて、女子仲間も増えました。 少人数のあのゆる〜い雰囲気が気に入ってたのですが、何となく賑やか過ぎて、いづらさも出てきてドミトリーから屋上の個室に移りました。自分のその時の気分で宿や部屋を変えるのは一人旅の良さ。自分ファーストです。

ハヌマーンテンプル参り

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ディワリ前日、スカイランタンのイベントは21時からやると言ってて、夜に一緒にコンサートを見に行っていたジョナサンと大急ぎで宿に戻ったら、結局なんだかんだで22時開始。それ以来、ジョナサンと私は、朝食時に宿の人が「バナナを買ってくる、2分で戻る」と言っても「信じがたいね。多分30分くらいかかるよ」と言い、「ディワリの夜は17時に集合してハヌマーンテンプルに行くよ」と言われても、ジョナサンと私で「信じがたいね。多分18時だよ」「賭ける?」と言い合う(予想は外れて19時前だった)仲になりました。宿のすぐ隣に小さなハヌマーンテンプルがあり、みんなでお参り。ディワリに合わせて、色の塗り替えや、飾りを新調するんだよと教わりました。 ボートも「19時に集合して乗るよ」と言われたので、部屋でのんびりしていたら危うく置いていかれそうになり、ジョナサンからの「19時出発は本当だったよ!早く来い!」というメールで慌ててガンガに走りました。

ボートから見たプージャ

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無料でエンジン付きのボートにゲストみんなを乗せてもらい、夜のディワリのガンジス川クルーズスタート。

確かにいつもよりライトアップされているし、ものすごい数の人がプージャを見ている。それを川から見る沢山のボート。

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君の撮る写真はいつも真っ暗だとジョナサンに言われた。おっしゃる通りで暗くてピントも合ってない。でも嫌いじゃないけどとも言われたからまあいいやと思ってる。

「ディワリの日は夜空に何千もの花火が上がり、何百万ものランタンが空に上がるよ」と宿のオーナー、ヴィシャルが目を輝かせて前の日の夜に話してくれていたのを、ジョナサンに「ねぇ、あのヴィシャルの言葉、信じてる?」と聞くと、「うーん、信じがたいね。多分、Less!賭けてもいいよ」と言い、「いや私も絶対Less.何百万も上がってないし。」と笑う。昨夜ヴィシャルの言葉を聞いて「ディワリへの期待レベルがめっちゃ上がる!」と喜んでいたダニエラは、空を見ながら「うーん…。期待レベルは適正なところまで下がった。でも素敵!」とまたまたポジティブな言葉。「インドだしね。十分すごい!」と3人でディワリへのモチベーションを改めました。

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ボートにやってきた少年からキャンドルを売りつけられたものの、きっちり値切っていたダニエラちゃん。ボートの他のみんなにも、「祭りとは言え、その値段は高過ぎる、適正価格じゃない」と声をかけて値切るように言い、適正なポイントにきっちりこだわるドイツ人の魂を見ました。

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屋上で花火パーティーが…

宿に帰り、22時から屋上で花火パーティーをするため、少しのんびりタイム。

オーストリア人のキャメロンディアスが、「みんなでお酒を飲みたいから、お金を出すからワインを買ってきてよ」と宿の人に頼んでいたのを見て何となく違和感を感じてしまったパーティーの始まり。

ここバラナシで、ビールならまだしも、ワインなんて買えるんだろうか…。

15分で戻ると言った宿の受付のムケーシュだが、ジョナサンタイムで考えると1時間以上かかりそう。

そんな心配をしながら屋上へ。

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わあー!綺麗。

ヴィシャルたちがキャンドルをたてた素敵なランゴリを作っていた。

ハッピーディワリ!

口々にメリークリスマス的なご挨拶をし、持ち寄ったお菓子と水を食べながらランタンを放つ。

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手持ちと吹き上げ花火とロケット花火で楽しむ。 何千もの花火は、まとめてボンボンボン!ッと上がるんじゃなくて、朝までの長い時間をかけてあちこちでポツポツとあがるんだなと実感。

見渡すとジョナサンがおらず、「屋上においでよ」「何千もの花火が上がってるか確かめにおいでよ」「なんで来ないの?」と何度もメールするも、「部屋でゆっくりしてるよ」とのジョナサンの返事に少しガッカリ。

そんな中、雇われて来たらしい一眼レフカメラを持ったカメラマンが登場。

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女性だけでキャンドルを囲んで、とか、

視線は下で、とか

いちいち指示を出してカメラマンが撮影しまくるタイムの始まり。従業員のみんなはパリッと正装して楽しんでいる。

5〜6枚ならまだしも、ずっと撮影されて、ポーズも指示されるためうんざりし出したキャメロンディアスが、カメラを向けられたら睨んだり背中を向けるようになり、小声で、ファッキン何とか、と悪態をつきはじめ出す始末。

気持ちは分かるけどなぁと見て見ぬふりをしていたものの、そういう雰囲気が女子の中で広がって、

「何なの?」「自分たちだけが楽しんでる、最悪」「ワインもないし」と集まってコソコソ言うみたいな流れに。

キャメロンディアスを筆頭に何人かの女子たちは怒って屋上から降りて自分たちのドミトリーに戻っていった。

 

私とダニエラはここに1週間近くいて、ダニエラはここの人たちに、体調が悪い中優しく助けてもらったし、私も映画の券をとってもらったり(インドの映画館でボリウッド映画を見た話)、毎晩一緒にお喋りして過ごしてきたから、来たばかりのキャメロンみたいに怒る気になんてなれなかった。

何となく私とダニエラは女子たちのグループが怒って降りた後もしばらくいて、2人で花火をしたり、そのたびに写真を撮られて愛想笑いしながら、2人で

「パパラッチにスマイルするセレブリティのふり」と私が言ったり、

「多分そのうち宿のホームページ作って、今の写真を使うんだろうね」

「2週間後くらいじゃない?すぐじゃないよ、ここはインドだしね」

「チェックしよう。先に見つけたら教えてね」

と言って笑いあった。

ダニエラはメールで「いつまでいるの?」とキャメロンに呼ばれたため、私もダニエラと一緒に屋上にいた宿のみんなに黙ってドミトリーへ退散してきてしまった。

ドミトリーでは女子軍団からファッキンフォトグラファーなどの言葉が飛び交っていて、その雰囲気が何だか嫌だったので、みんなに簡単にお別れの挨拶をして個室へと戻ることにした。

ダニエラにはちゃんと

「明日の早朝、ゴアに向かうからお別れだね。同じ日にここに来て、毎日ダニエラのおかげで楽しかった。ありがとう。」と伝えると、

ダニエラもハグしてくれて

「私はあなたのユーモアが大好きよ!一緒にたくさん笑い合えて楽しかった!」と言ってくれた。

女子軍団の悪口を聞いて嫌な気分になりかけていたけど、ダニエラと最後にセレブとパパラッチごっこをしたり2人で笑い合えたこと、それを楽しいと言ってもらえたことで目が覚めた気がした。

大人の階段のぼるー

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宿のみんなに黙って退散してきたけど、みんなにもちゃんと今日のことも含めてお礼を言おう!と大急ぎで屋上に戻ることにした。

できて2ヶ月も経ってない宿だし、いい写真を撮って宿の宣伝に使いたい気持ちも分かる、

ここではアルコールが簡単に手に入らないことを知らない外国人もいるけど私は知ってる、

宿で働くみんなが、毎日私やダニエラを気遣ってくれていろいろもてなしてくれたことも知ってる。

ディワリを楽しみにしているのはやっぱりインド人。従業員とは言え、楽しみたかったんだろうな。

怒ってグループみんなで出て行くなんておとなげないよな。気に入らないなら自分だけ立ち去ればいいし、だとしても、キャンドルや花火を準備してくれたことの感謝はしなきゃ。

 

周りに流されないで生きると決めたこと、自分の気持ちで動くことを忘れかけていた自分を反省しながら階段を登った。

私は何回自分に嫌気がさしたら済むんだろう。

嫌な自分にすぐ飲まれそうになる。

そう言えばジョナサンは、私と2人で喋るのは楽しいけど、大人数でワイワイするのが苦手、パーティーが苦手と言っていた。だからパーティーは来なかったんだ。2人だけでシタールとタブラのコンサートを聞きに行った後、ちゃんと私に話してくれていたのに。

みんなの雰囲気に飲み込まれて「なんでパーティーに来ないの?みんな楽しんでるのに」とメールを送った。

みんな(everyone)って何だよ。ダサイ、私。everyoneが嫌で1人旅してるのに。

自分は他人から協調性を求められると嫌なくせに、他人にそれを求めようとしてたなんて、全く自分勝手だ。

ジョナサンにメールで謝ろう、と思っていたらジョナサンが3階の部屋から出てきた。

「君の顔を見にちょっと屋上に行こうと思って。それとお別れも言おうと思って。遅くなってごめん。」とジョナサンが言い、

私も「I’m sorry.」と言った。

「本当に花火、何千も上がってたの?」とジョナサンに聞かれて笑ってごまかした。

私が「先に南インドに行ってビーチで、何百万もの星を見たら写真を送るね」と言うと

「信じがたいね。ディワリ以降は大気汚染でインドで星なんか見えるはずないよ」と彼は言い、

「明日からネパールに向かうから、ネパールのヒマラヤの頂上の雪の写真を送るよ」とジョナサンが言い、「信じてるね」と私が言って、そして別れた。

屋上で宿のみんなにちゃんとお礼と別れの挨拶をし、何だかスッキリしてよく眠れそう…と思ったのも束の間、一晩中鳴りやまない花火と爆竹の音で眠れない夜が更けていった。

ありがとう、バラナシ。

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