たくさんのカミーノのペレグリーノ仲間と、楽しい時間を過ごし、最後は一人一人とお別れをしてきました。
あっさりと笑いながら去っていく人や、
急に泣き出す人や、
また会えると思ってたらもう会えなくて、結局メールでお別れになった人や、
最後やと思って丁寧にお礼を伝えハグしたら、また別の場所で偶然再会し、またお別れをしてというやり取りを5回も繰り返した人(どーせまた会いそうと思って、だんだん別れの挨拶がいい加減になってきて最後はじゃまた!みたいで終わってしまった人)など、
いろんな人がいました。
私がいつも困るのはお別れの時。
洒落た感じの英語が出てこないこと!!
多分、言葉じゃなくて過ごした時間で気持ちは伝わってるはずなのですが、
「ほんまにほんまに感謝してる!」っていうのをうまく英語で言えず、
ありきたりの「サンキューベリマッチ」を繰り返す情けない有様。
個性も何もあったもんじゃない…といささか落ち込むのでした。
口ではスラっと言えなくても、メールなら!と思うのですが、いざ英文にしようと思うと、うまく書けない…。
結局、googleで「英語 別れの挨拶」みたいなワードで検索し、それで出てくる代表的な例文の中から何となく合いそうな文をチョイスしてコピペするパターンが多い私。悔しすぎる。
2年前にアメリカ人ペレグリーノに別れの挨拶を送ったら「完璧な英文だね!グレート!」と返事が来て、何とも言えない感情になりました。喋ってた時は下手な英語やったのにおかしいと思われたのでしょうか。切ないです。
そこで、実際に私がカミーノで知り合った人から受け取った、心に響いた別れの挨拶の英語バージョンをピックアップし、そこから粋な言い回しを学び、今後に生かしたいと思いました。同じようにネットで教科書通りの例文をコピペしてメールしているバックパッカーの方々の手助けになればと思います。
ちなみに英語圏以外の人が大半です。文法的に間違ってても気持ちが伝わればOKなんやなと感じてます。喋る英語が無茶苦茶やのに、メッセージでの文法がパーフェクトだとおかしいから、参考にするにはネイティヴじゃない人の間違ってる英文の方が、逆に自分にちょうどいいように思います。勝手な私の考えですが。
それほど深く関わってなかったドイツ人のヤンの場合
I am very glad to meet you,you are cool!
この前半は私もよく使います。海外の人の言う「クール」ってどういうことやろ…。
明るくさっぱりしたアメリカ人ルークの場合
I hope one day I see you again!
サラッとしてます。
超美人クロアチア人マリアの場合
I DO MISS YOOOU!
「動詞の前にdoを付けると強調」と昔、学校で習ったけど、こう使う訳ね、と感心しました。
村上春樹ファンの彼女。
泣きながら別れたアメリカ人アリソンの場合
Thank you for sharing part of your camino with me!
It was so fun to meet you!
「会えてめっちゃ楽しかったー!」的なテンションの高い彼女らしさが出てる気がします。
今年のカミーノでずっと一緒に過ごした人
③クールなナイスガイ、イギリス人キエレンの場合
It was fun!You legend!
よく分かりませんが「君は伝説だぜ」的なニュアンス。褒めてもらったと捉えておきます。
右横のリナちゃん大好き
④すぐファックと言うオーストラリア人エリザベスの場合
Missing your smile on the Camino!
口の悪い彼女からもらった、シンプルな言葉。何となくすごく嬉しかったです。シンプルだけど響きます。
左からエリザベス、スタン、サラ
⑤ベルギー人スタンの場合
You are welcome,just tell me.
And I like your hair!
こういうwelcome の使い方、割とヨーロッパの人がしますね。「どういたしまして」だけじゃない「いつでも大歓迎」的な使い方。最後に髪型のことを足すのが笑けます。
⑥舞台女優のオランダ人サラの場合
Thanks a lot.
We also enjoyed the time with you.
一緒に撮った写真をたくさん送ってくれて、最後にシンプルにこれだけ。サラらしい気がしました。
⑦タトゥーだらけのコロンビア人ナターリアの場合
The pleasure was all mine.
It's amazing and a gift to be able to meet people like you.
Thanks !!
Take care, enjoy Spain and have a safe flight to Japan.
Text me anytime you want.
And you are always welcome in Colombia!
「pleasure」とか「gift」とか使われると「お!」と心踊ります。無口なのに意外と長文なところもギャップにやられます。
ワイルドですが元CA。
⑧ポーランド人アダムの場合
I was totally impressed about u
Was a pleasure to meet you,
you got such a great sense of humor
私の下手な英語で私の笑いのセンスがポーランド人に伝わったとは思えないのですが。
まあいいとします。
マリアとアダム。私が何か言うとSo funny!とよく言っていた。
⑨スペイン人バルバラ姉さんの場合
Oh you're so sweet and nice,
it's been a pleasure to meet you
and I hope our ways will be conected somehow in the future
アネゴ肌の姉さん。「私たちの道がまた繋がったらいいわね」って姉さんらしい粋な感じ!見習いたいっす!
マリークレール勤務。姉さんほど洒落た巡礼者を私は見たことがない。
スペイン人フリオの場合
Ohh, you are wonderful,
I want to see you again!
You are so beautiful!
日本人には言えないお世辞賛辞。スペインは情熱の国ですな。お世辞でもやはり嬉しいアラフォー。
犬のチピと一緒に巡礼。
セクシーなドイツ人カロリーナの場合
Ohhh Thank u!!!
I arrived home and still feel the camino with you inside
Have a Good Trip my friend!
セクシーな若い女子にマイフレンドと言われると、フフフとつい頬が緩むアラフォー…。
カロリーナとリナ。いるだけで花。
20歳のベルギー人キティーちゃんの場合
It was nice to meet you,
I had a great time with you.
I'm happy we got the (T) together
前半はありがちなのですが、極秘ミッションで一緒に(T)をしたことをそっと一言入れてくれててキュンとしました。
右端が富士山に登ったことのある20歳のキティーちゃん。また真ん中にかわいいリナちゃん。
シンガポール人マーカスの場合
I miss the chatting and ham chips too
生ハム味のポテチをダラダラ一緒にお喋りしながら食べたことは、私もとてもいい思い出なので、「なるほど短くこう伝えるといいのか!」と感心しました。
マーカスと中国人のジェーン。全員アジア人なのに、母国語でなく下手な英語で盛り上がってる姿を見て欧米人は不思議がっていました。
めちゃくちゃチャーミングなスイス人リナちゃんの場合
Heèy!
Thanks a lot!
Im so glad that i met you and thank you for that beautiful time and the friendship!
If u ever will your welcome
and micasa is sucasa!
See yoooou!!!
you are adorable!!
とにかくかわいかったリナ。いつも笑顔。メールも絵文字だらけ(省略)。yoooouとかのばすと可愛い感じなのかしら?と真似してみましたが20代しか使ったらダメなのか不安。
micasa(私の家) はsucasa(あなたの家)よ、というスペイン語を混ぜつつ温かさを伝えてくる上級者。彼氏はジーザスによく似てるらしい。
女でも惚れる。かわいい。太陽みたいな子ってこういう子のことを言うんでしょうね。
などなど。
私がもらった言葉で、
「私もこういうこと言えたらな!」と思った別れの言葉を挙げてみました。
教科書的な英文より、実際の文章の方が私はとても気持ちが伝わってきたので、今後、旅先で出会う人にこんな風に言えたらなと思っています。
カミーノを終えたばかりで、まだ頭と心がハッピーモードなので、ダラダラと書き連ねちゃいましたが、ただのハッピー自慢みたいになってたらすみません。
バックパッカーのみなさんもぜひ参考にしてみてください。
また、いずれカミーノで知り合った旅人の話シリーズにこの方々が登場するかもしれません。