アラフォー女バックパッカーの無敵の旅の話

働きながら、少ない給料と有給休暇をフルに使って旅をしている勝手気ままな女の旅の話。旅で撮った写真もはさみつ

【キューバ旅⑧】バラデロのオールインクルーシブホテルの両極端な楽しみ方〜ピンク色の朝焼けと女医バックパッカーとの出会い(後編)〜in Hotel Blau Varadero〜

こんにちは、あられ(@n0riarare)です。

バラデロでの1泊2日の1日目はそれぞれがそれぞれの過ごし方を。 【キューバ旅⑦】バラデロのオールインクルーシブホテルの両極端な楽しみ方〜 今回はこちらの続きになります。

まさか、 バラデロの朝焼けを見に行き清々しい気分で迎えたこの日が、ハバナの道で派手に転んで大ケガする羽目になるとは。

そして転んでからも骨が折れてるとは知らずに(日本に帰ってきてから判明した)、キャバレーで飲むわ踊るわの乱痴気騒ぎをしてキューバ最後の夜を締めくくることになるとはつゆ知らずなネジの外れた旅人とその友達ポン子の話です。

 

 

勝手にキューバ旅のおさらい

キューバ旅のブログはこちらです。

旅の相棒ダンサーポン子って誰?

プライベートビーチの朝焼け

旅先で夕日が朝日を眺める時間を必ず作ってる私。日の出の時間を調べて(iPhoneの天気アプリで分かります)太陽が昇る30分前に起床。

このホテルは海が西側なので、水平線からポッコリ昇る朝日は見れないものの、朝焼けの空を見れるかなと思い、まだ暗いうちから海に向かいました。

誰もいない海
2人の愛を確かめたくって〜
を口ずさみます。(南沙織よりも森高千里バージョンの年代)
洒落た浜辺のベッドに横になり、空の色が変わっていくのを寝転んで待つ時間。

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赤いなーと思うと、明るくなり、淡いピンクのグラデーションの空に変わっていきました。
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誰もいない1人の砂浜なので、
ふと思い立ってインスタ映え風の写真でも撮ってみようかと慣れぬことにチャレンジすることにした私。
砂浜にCUBAと書いて海と空と入れようと思うも、波打ち際過ぎるとすぐに波が消しにかかるし、波打ち際から離れ過ぎるとアングルが良くない。空の色も刻一刻と変わっていく。
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何度も「CUBA」と砂に書いて、波と戦いながら撮影トライ。

インスタ映え女子って大変やなー、慣れないことすると上手くいかんなーと思っていると、寝起きでスッピンなのにやたらとおしゃれな格好をした女が現れました。

「やっぱりせっかくやから来てみた」と、言うポン子。私の物音で、起きれたらしい。

何にせよ、

「綺麗やなぁ」と2人で言い合えて良かった。
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↑ファッションリーダーの寝起きコーディネート(トップスはブラウバラデロにて購入)
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↑メキシコで購入したトップスとインドで買って7年くらい履いてるお気に入りのタイパンツの私

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↑昨日のビーチバレーの再現(トスなど一度も上げていない)
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↑自分なりに満足したインスタ映え写真

旅先で朝日を見ることについての以前のブログはこちら↓

旅先で朝日を見ること。私にとって特別なサンライズスポット10選 

朝ご飯もビュッフェ式!美人女医バックパッカーとの出会い

そのまま朝ごはんを食べにビュッフェ会場へ。

パンケーキをその場で焼いてくれるコーナーや、大好物のヌテラも置いてありテンションが上がりました。

アツアツのパンケーキを今から食べようかなというタイミングで、

「日本の方ですか?」と隣のテーブルの綺麗な日本人女性に声をかけられました。

私たちの大阪弁トークで日本人(大阪人)とばれた模様。

そこから、旅先の話で大盛り上がり。

向こうは1人で、こちらは2人。

なんとその美人女性は研修医バックパッカー。

「医者ー?!すごい!」と驚き、

しかも外科医ということでびっくり。

ポン子が「外科医って何?」と私に聞いてきたのもびっくり。

メスを握って手術する、よくドラマで出てくる医者だと説明。(ドラマをあまり見ないポン子には説明不足だった)

彼女は、1人でバックパックを担いで旅するのが好きらしく、研修医になってからはなかなか休みが取れず、やっと2週間、休まないといけない休暇期間をもらえたのでキューバに来たとのこと。

PCを持ってきていると言い、綺麗な顔と服で宿を決めずに自由に旅しつつ、お金はそれほど気にせずリゾートホテルに何泊かのんびりとしているらしいので、余裕のあるフラッシュパッカーの部類かなと推測。

ヨガ目的のインドに興味があって、東欧あたりによく出没したり、スキューバ目当ての南国旅がメインらしい。

ポン子は、女医さんもバックパッカーということで

「あられと(女医バックパッカーが)よく似ている!同じタイプ!」

と何度も言って感心していました。

ナナメな私からすると、(そして多分女医バックパッカーも違和感は感じてだと思うけど)「うーん、全然違うかな…。私は安宿派やし。私と彼女とは、UKロックとヘビーメタルくらい違うかも」と思いつつ口には出さず、それでも旅の話は楽しいので、すごく盛り上がる私たち3人。

「バックパックは意外と重くなくて、旅するのに楽ですよ」

「宿は予約しないです。予定が変わることもあるから気の向くままに旅したいので。明日どこにいくか決めてないです。」

とか、普段私がポン子に言って聞き流されている言葉を、若く綺麗な女医バックパッカーに言われると響くらしく、初めて聞いたように

「えー!!すごい!何も決めない旅、してみたい!」

「私も今回の旅で、バックパックの方が楽かもと思いましたー。バックパック買ってみようかな!いいかも!いいかも!」

と感心しているポン子。

この子のこういうコミュニケーション能力が凄いよな…とそれを感心してしまう私。

私は旅先では大体1人だから、こんな素直に開かれた感じで旅先で知り合った相手の人が話してくれたら嬉しいかもな、なんて客観視。

ポン子ももちろんそうだけど、

女医バックパッカーの笑顔がめちゃくちゃかわいくて自然体で、素敵な子やなと憧れてしまいました。

それでいて美人で医者とか、敵なしやな。

長らく話し込んで、

「朝ごはん、食べてる途中にごめんなさい。ありがとうございましたー」と言って女医バックパッカーは笑顔で去って行きました。

パンケーキは冷めきったけど、心があったまるような可愛い笑顔にイチコロ。

ああいう全てを手に入れた女性の彼氏はどういう人なのか?いるのか?いないのか?美人女医に出会いはあるのか?モテるのか?近寄りがたいのか?教えてもらった彼女のFacebookの写真には必ず多数の男がまわりにいるのはどういう事態か?

私とポン子には一切関係のない美人女医バックパッカーの下世話な恋愛事情について、私たちの間でその後も度々話題に上がりました。(帰国後も話題に上がっている)

全部想像にしか過ぎないけど。

まあ、こういうネタでも想像でいつまでも引っ張って楽しく話せるのが40代女性の武器です。

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ちなみにバックパックを買おうかなとか口走っていたポン子がホテルの部屋に戻って私の8kgくらいのバックパックを

「ちょっと背負わせて」と言って担ぎ

「こんなん背負うの無理や!重たい〜」

とすぐさま意見を翻し、弱音を吐いてよろけていたことは女医バックパッカーには内緒です。

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[モンベル] mont-bell グラナイト®パック 40 1223349 BK (BK)

[モンベル] mont-bell グラナイト®パック 40 1223349 BK (BK)

 

朝食会場でお湯だけもらい、部屋へ。日本から持ってきたインスタント味噌汁の登場。ポン子は「いらない」と言ったものの、面白いものを見るようなポン子の視線を感じつつ、私だけが味噌汁でほっこりあったまりました。

スパもあります(要予約)

朝の太極拳は参加者が少なくて中止となり、ポン子が昨日から行こうかなと揺れていたスパを見に行きました。ジャグジーとサウナもありましたが、スパは要予約(昨日からそう言われていた)ので利用できず、ポン子はホテルでゆっくりするとのこと。

途中、ビーチバレーのイケメンマッチョのチームメイトがいたので「Hi!」と挨拶し合うと、ポン子に

「あんなアスリートな本気ぽい人たちとビーチバレーしてたん?」ともう一度驚かれました。

 

 

最後にプールとビーチへ

私1人で、もうひとっ風呂浴びるくらいの感覚でプールと海へ。

ビーチバレーに二度と誘われないようにコソコソと海へ入り、最後のカリブ海を堪能。

あぁ、最高だった。

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オプションの料金を払えばスキューバ体験やヨットにも乗れるようでしたが、私はゴーグルをはめて海で平泳ぎと背泳ぎで十分満足。

ポン子がホテルのソファーや部屋のベッドでゆっくりしてる間に、私はひたすら泳いで疲れ果ててビーチベッドでゴロン。

それぞれの過ごし方を干渉し合わない私たち。

ちょっと似てたり、ちょっと依存的な関係だとこうはいかない。違いすぎるのと自分最優先タイプだと揉めないんだなということを学びました。(大体、旅先での別行動の話をするとびっくりされるけど)
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↑海の色、きれい。

バスタオルは死んでもなくすな!

ブラウバラデロホテルでは、チェックイン時にビーチ用のバスタオル券を最初にもらいます。

それと宿泊者の人数分のバスタオルとをプールサイドで交換。

昨日、私は、1枚だけでいいのに「宿泊者は2人だから2枚渡す」と言われたものの、昨日のプールから海、ビーチバレーの流れで1枚をどこかのビーチベッドに置き忘れてしまっていました。

チェックアウト時に、「バスタオルを2枚返して」と言われ、事情を伝え1枚だけ返却しようとすると「No!」とキューバで1番険しい顔をされました。色々英語で言われ、要約すると、「探してこい。2枚返さなきゃチェックアウトさせない。」という意味らしい。

ポン子は鍵を1つ忘れてホテルの部屋までホテルマンと取りに帰り、私はプールサイド中をバスタオル捜索に走り回ることになりました。

そりゃ、そうか、配給制の国で、上質なブルーのバスタオル1枚無くすなんてありえないマナー違反かも。

だからバスタオル2枚も要らないって言ったのにー。

ない、ない、ない。

バスタオル交換係にもコンシェルジュにも頼み込んだけど許してもらえず、結局、かなりの罰金(日本製の今治のバスタオルが買える金額)を支払い、11時半頃、チェックアウトを許してもらえました。

オールインクルーシブを利用される皆さん、

バスタオルは絶対に無くさないように気をつけましょう!

ベサメムーチョにサヨナラ

オールインクルーシブのホテルはチェックアウトしてもリストバンドを外さなければ、まだまだホテルのサービスを楽しめます。

それならばランチビュッフェを再チャレンジ。

もちろん、Mr.ベサメムーチョもいます。

昨日のベサメムーチョに感動したからまた歌ってと頼み、more better songを披露。

やっぱり最高やなぁ、と感動しきり。

ポン子はベサメムーチョではない背の高いおじさんウェイターに昨日から気に入られて名前を呼ばれています。ポン子のファンのようで、別れを惜しんでおられました。

ブラウ・バラデロホテルのオールインクルーシブを楽しみたい方はbooking.comからの予約がおトクです

そんな素敵な夢のようなブラウバラデロホテル。キューバに行く予定があって2日間使えるならバラデロの楽園で過ごすことをかなり強くおすすめします。

バラデロからハバナへの戻り方

ハバナからバラデロまではホテルからホテルに直通のコネクタンドバスで来たのですが、帰りは夕方までにはハバナに着きたかったのでコネクタンドバスは諦めて、スーツケース旅行者もいるためバス停まで行ってviaturバスというのも却下し、タクシーで帰ることにしました。

バラデロ・ハバナ間のタクシー1台100cuc(1万円)が相場らしいので、バックパッカーぽい人やハバナに帰りそうな人に、シェアしないか声をかけてみます。1人旅だと割とこういうシェア仲間を捕まえやすいけど、2人になると捕まりにくいのかも知れません。

結局捕まらず、2人でタクシーに乗って帰ることに。1人5000円程度の出費。

貸切タクシーで3時間なのでまあそこまで高くはないけど、1人ではまず選ばない選択肢。

それでもやっぱりラクチンで、スーパーにも寄ってくれたり、マタンサスという街を通る時に、「ここはキューバのベネチアと呼ばれる水の都。ルンバが生まれた街だよ」とドライバーが教えてくれたり。(ベネチア感は全くなかった)ハバナのカサの前まで行ってくれたので大満足。

3人で乗れば3300円、4人なら2500円なので、複数で旅する人やシェア仲間が見つかればタクシー移動がいいかも知れません。

 

ポン子のいない隙に骨折

バラデロから最後の夜を過ごすハバナのカピトリオよりも西側のカサ(宿)に到着。

ホストのジゼルはスペイン語と片言の英単語のみしか話せない中、旅もラストになりスペイン語が口から滑らかに出るようになってきている自分に、自画自賛で成長を感じる私。

この日の夜は、キャバレー・トロピカーナに行くので、往復の送迎を頼み、しかも寄り道して夜間のライトアップされてるらしい革命広場に行って欲しい、そこで暗闇に光るゲバラを写真に収めたい、何時に迎えに来てもらえる?帰りはどうする?という交渉までスペイン語でできてしまいました。

多分調子に乗っていた私。

「カサでゆっくり休憩したい」というポン子に、いや時間がないから早くお金を下ろしに行くべき(ポン子の残金がなくなったため)という私とで、

「それじゃあ私がポン子の分のお金をオビスポまで行って下ろしてきてあげる」と言い、「45分後くらいの夕方5時に中央公園で待ち合わせしよう!」と提案。

ポン子は急に焦り、「え?ちょっと待って、わからん。どこそれ?いまどこ?Googleマップのダウンロードしてない。えぇ、どうしよう。」とプチパニック。でも何度も通った中央公園だし、地球の歩き方を持ってるし、私のお手製の旅のしおりと地図も持ってるし、通りをまっすぐ行くだけだから簡単だと思って「中央公園で待ち合わせな!ホテル・イングラテラ側にいてるから」と言い1人で出発。

鼻歌交じりで歩きながら、カピトリオの手前の舗装されていない工事途中の道で、足がもつれてピョーンと飛ぶような形で転倒。

昨日のビーチバレーとサルサレッスン、今朝のプールと海で泳いだ疲れで、思うように足が上がらなくなっていたのを気づかぬふりしていた私は、未舗装の路地に腕と膝を打ちつけてカバンから物は飛び出てカメラも地面に打ちつけ、肋骨も痛い。私の体はぴくりとも動かなくなってしまいました。

「ワッツハプン、レイディー?!」とめいめいが口にして集まってくる心優しきキューバ人の方々。カバンから飛び散ったポーチやペットボトルを拾い集めてくれます。カメラが壊れてないかを第一に確認しようとすると、「そんなこと後回しにしなさい。大丈夫なのか?レイディー?」と聞いてくれるキューバ人。

私の体を起こそうとしてくれた優しいお兄さん。しかしあまりの体の痛みに「ドンタッチミー!!!」と怒鳴り、「プリーズstay」と私が言ったもんだから、息を呑んで黙って見守ってくれるみんな。

深呼吸しながら、少しずつ動くパーツを探しながら何とか上半身を起こし、破れかけたズボンの膝から血が見えたので、自らズボンを破き、広範囲で擦りむいた膝にペットボトルの水を口で開けて傷口を消毒。砂を洗い落としました。

他に出血箇所がないか確認し、少し落ち着いてから、「痛い〜」と日本語で半べそをかく私。

周りを囲っていたキューバ人も「大丈夫??」と砂を払ってくれたり荷物をカバンに入れてくれました。

何とか歩けるようになったものの、何故だか左手が動かないなと思いつつ、片手でATMを操作しお金を下ろして、「中央公園で待ち合わせ」と言ったのにホテルイングラテラのロビーに行ってしまうというポン子と落ち合ったのがその20分後くらい。ポン子を叱る余裕もない。

砂まみれでズボンも破けて腕を抱えている私を見て大爆笑し、私の姿を写真におさめるポン子。

生きてまた会えて本当に良かった。

この時はそれしか思えませんでした。

動かない左手を抱えて、今夜はキャバレー・トロピカーナナイト。どうなるのか。続く…

 

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