アラフォー女バックパッカーの無敵の旅の話

働きながら、少ない給料と有給休暇をフルに使って旅をしている勝手気ままな女の旅の話。旅で撮った写真もはさみつ

ダライ・ラマの公邸でチベットの名前を付けてもらった話【後編:ダラムサラはリトル・ラサ】

こんにちは、あられ(@n0riarare)です。 則巻あられは本名ではありませんが、私には本名とは別に、もう一つ名前があります。

その名は、テンジン・ファルハです。  

私のチベットの名前で、名付け親はダライ・ラマ14世です(厳密に言うとその弟子ですけども)。

チベタンネームを頂いた時の話を書くことにします。

前回のチベットの話の後編、ダラムサラでの話です。(前編ダライ・ラマの公邸でチベットの名前を付けてもらった話(前編)【憧れのチベット。ダラムサラはリトル・ラサ】 )

ダラムサラへの行き方

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現在、ダライ・ラマ14世がいらっしゃるのは、インドの北部のダラムサラという街。ヒマラヤの麓の小さな街です。

そこへは、とりあえずインドなのでデリーから行きます。

デリーのチベット人難民居住区のマジュヌカティラから直通バスが出ていると聞きましたが、長距離なので、私の大好物インドの列車に乗って行く道を選択しました。

20:10 オールドデリー駅発の夜行列車

         「JAMMU MAIL」に乗る

6:00 パタンコート駅着

        ダラムサラ行きの直行バスがあるという話だったが無い時間帯だったため、その辺の人に聞いて、「ガガル」行きのバスに乗る

9:30 ガガル着

        ダラムサラ行きのバスに乗り換え

10:00 ダラムサラ着

          マクロードガンジ行きのバスに乗り換え

10:30 マクロードガンジ着 

夜行列車の方が眠れて楽だと思ったのですが、パタンコート駅からのバスの乗り継ぎや、ガガルからのバスが満員でしんどかったので、結局デリーからの直行バスの方が楽かもしれません。

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マクロードガンジの街のおすすめ情報

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ダラムサラには、6000人以上の亡命チベット人が暮らしています。お寺や学校、病院などもあります。

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厳しいヒマラヤ山脈を抜け、どんな道を辿ってここまで来たのかな、と思ってしまいました。

そんなダラムサラですが、メインストリート付近のマクロードガンジはとても静かで雰囲気のいいピースフルな街。

宿も、山々に囲まれて景色のいいロケーションの安宿がいっぱいです。

オススメ宿「TibetWorld」をagodaでチェック

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 「Mount View Hotel」も眺めが良かったですf:id:norimakiararechan:20171202042425j:image

食べ物はとりあえずインド1!

チベットの歴史的背景のせいか、どこにもいる中国人がほぼいません。

欧米のバックパッカーがダラムサラには多いため、チベット料理屋の並びにイタリアンレストランとか洒落たカフェも多いです。もちろんインド料理もありますが。

そして日本料理レストランもあります。「ルンタ」というレストランが有名です。まさかクリームコロッケたるものがインドで食べられるとは思っていませんでした。

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そして、フレンチトーストなんかもある

ちなみに、ITALIAN CAFEのキャロットケーキがめちゃめちゃ美味しくて毎日食べました。

テイクアウトも可能。シナモンが効いててシットリして、にんじん嫌いのにんじんケーキ好きの私が求める最高の一品です。

ダラムサラに来たらキャロットケーキを食べてみてください。

あ、もちろん、チベタンフードのモモ(私は揚げてあるフライモモが好み)やトゥクパも美味しいです。

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インドを旅するバックパッカーの間でまことしやかに語られる伝説、「ダラムサラの飯は最強説」ですが、行ってみて思ったのは、

ダラムサラは、インドにしては、幅広く美味しい食事にありつける場所。

バックパッカーがのんびりダラムサラに沈没して長期滞在で居座っていたりしますが、長くいたくなる気持ちが分かります。気候も涼しくて食べ物も美味しい。

心も体もお腹まで平和な気持ちに満たされる街でした。

バグズ村の滝までトレッキング

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マクロードガンジから片道1時間半ほどのいいトレッキングコースがあります。

ヤギと歩いたり、バグズ村の滝を見たり、シバテンプルを見てシバカフェでお茶をして帰るのがおすすめ。

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雨でしたが、景色もいいし気持ち良かったです。

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私がダラムサラに行った時は雨が続いていたので、ヒマラヤもそれほど見れませんでしたが、晴れた日は、トリウンドというトレッキングコースもおすすめ。そちらは、ヒマラヤの山々を眺められるポイントまで行けるようです。

チベット民族のワークショップもあり

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夜は、チベットについてのワークショップや民族音楽のショーをしているところが数カ所あり、私ものぞいてきました。ルンタレストランの近くのチベットワールドというところです。チベット子供村でのボランティアなどもやっていました。

ダラムサラの映画館で映画を見よう

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また、別の日の夜は、マクロードガンジにある映画館「Cinemaa1」で映画を見ました。

小さな映画館ですが、チベット関連の映画を毎日上映しています。

「クンドゥン」や「セブンイヤーズインチベット」など。英語字幕なので、目で追うのが大変ですが、チベットの歴史や文化を映画を通して知るのもおすすめです。

ブラピよりジョニデ派(ジョニーが子供できるまでの作品に限定)やけど。

チベット博物館で感じたこと

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ダラムサラでは毎日チベットの歴史や文化を知り、チベットで今起きていることについても考える時間を持てました。

なかでもチベット博物館がとても印象的でした。
そこで見た情報として、中国がほとんどのチベット寺院を破壊したとか、亡命してヒマラヤの過酷な雪山で何人ものチベット人が亡くなったとかも、何とも言えない気持ちになったのですが、私が一番心に残ったことは、自分の体に火をつけて、中国に抗議をして死んでいった、まだ若い10〜20代の子たちの生前のあどけない顔をした写真。
こんな子供がなぜ火をつけて死ぬことを選んでしまうのか。
どれだけのどういう思い、どんな痛みなんやろう…。
現代日本人の私には理解不能です。
チベットの問題は、宗教観やアイデンティティーに関わる問題とは言え、
若い子たちが次々と焼身自殺で抗議する事態を容認するわけにはいかないんじゃないか、
こんなにも異常なことが起こってるんや、
という問題意識が今まで以上に芽生えました。
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チベタンネームをつけてもらうには?

チベットについて親しみを覚え、苦しみも知り、平和について浅はかなりにも考えた後に、ダライ・ラマの住むツクラカンへ行きました。
 チベット博物館とツクラカンはマクロードガンジの東の端にあります。
 
残念ながらダライ・ラマ14世の法話は聞けませんでしたが、ダライ・ラマ公邸の庭というか広場が、とても広い場所で、こんなにも広い場所を埋め尽くすほどのチベット人や全世界からダライ・ラマの話を聞きに来る人が集まるのかと思うと、少し感動しました。そこで、5体投身で祈りを捧げているチベットの人の姿も印象的でした。
そのツクラカンで、ダライ・ラマにチベットの名前を名付けていただけるということを聞き、事務所に行くことにしました。
そこにはダライ・ラマのお弟子さんがおり、直接的には弟子が名付けるものの、それはダライ・ラマ14世が名付けたことになるとのこと。
なんだ、そうか…と思いつつ、私も名付けてもらうことにしました。
何人かの欧米人の列に並び、私の番が来ました。 … お弟子さんはじっと私の顔を見て、それから、さっと名付けてもらいました。  
「Tenzin Phalha」
Tenzin という名は、ダライ・ラマと同じ名前でみんな付けてもらえるらしく、
Phalhaの意味を聞くと、
「Goodness 」という意味だとお弟子さんが教えてくれました。
うーん。よく分からない単語。
「善」「良いこと」という意味らしいけど。
私の前の可愛い顔した相手は「Beautiful 」を意味するという名前をもらっていました。
「おいおい、その子は見た目で決めたんか?」という、「Goodness」とは程遠い疑念を持ってしまった私。
いかん、人と比べるなんてナンセンス。
「私はまだまだ修行が足りませぬ…ファルハらしく、Goodness を目指して精進します」とダライ・ラマに反省した次第です。
命名料として100ルピーを払いました。
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祝福の赤い紐はブレスレットを編む時に使いました。

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ダライラマのパラドックスの言葉が好きで買いました

私ができるチベット支援

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ダラムサラの旅で、チベットについて学び、色々感じた結果、所詮は他国のこと…と考えるのを終えてしまうのは嫌だなと思いました。
母国を追われ難民として暮らしているチベットの人たちと、日本の福島の人たちが重なります。
「愛情の反対は無関心」というマザーテレサの言葉が思い出されます。
だけど、私にできることもなく…。
ダラムサラで私ができる残されたチベット支援は何か?
考えた結果、見つかりました。

それは、ショッピング!

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チベットの人たちが作った製品、雑貨、アクセサリーがたくさん売られていました。

雑貨好きな私にぴったりの支援や!と思い、可愛い雑貨やダライ・ラマの言葉が書かれたタペストリー、Free Tibetと書かれたTシャツやポーチ。

友人や自分へのお土産に沢山買って帰りました。金銭的な支援だと思っていましたが、それだけではなかったみたいです。

サイトにこう書かれていました。

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なるほど。
お土産を渡した相手にもチベットの話をし、自分で買ったものを身につけてチベットを知ってもらうこと。
これも支援の一つだったのか。
チベットに興味のある方は、まずはダラムサラに行ってみるのはいかがでしょう?
一人一人がチベットに対してどう思うかは自由。
ただ、私のダラムサラでの時間はとてもいいものになりました。
ファルハ
この本は分かりやすくて好きです↑
ダラムサラの日本料理レストランのルンタの人が書いたレポート
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