アラフォー女バックパッカーの無敵の旅の話

働きながら、少ない給料と有給休暇をフルに使って旅をしている勝手気ままな女の旅の話。旅で撮った写真もはさみつ

自己主張とは。おかしな夜行列車の旅。デリーからバラナシへ12時間の旅(電車旅編) 【2019インドディワリ旅⑥】

こんにちは、あられ(@n0riarare)です。

デリーからバラナシへ、夜行列車に12時間乗って移動しました。

外国人枠というシートで予約されていたからなーんだ、面白みに欠けるな…と思っていたら、隣の上下はインド人女性でした。

どういうこと?と思いながらもかなり楽しい12時間になったのでその時のことを書きます。

 

 

夜行列車の車両と座席選び

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インドってチケットにきっちり年齢書くよね…

まず、座席問題。

車両のクラスは、上から順に1A,2A,3A,sleeperとあり、

私は2ACをよく使うのですが、これはAC(エアコン付き)車両で二段ベッドになるタイプのシート。3ACという三段ベッドになるタイプの車両もありますが、寝るのも座るのも少しせせこましいので、私は2ACにしています。

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また、2ACの上の段をいつも指定しています。

上の段はUB、下の段はLBです。

スペインとかのドミトリーの2段ベッドは、しょっちゅうトイレに行ったりするし、膝も痛いから下の段を希望するけど、インドの夜行列車は事情が違います。

その理由は、ドミトリーと違って寝るとき以外はベッドではなく座席として使われているため、下の段だと、上の段の人も、上に上がらず横並びに座ってご飯食べたり、ぺちゃくちゃお喋りしたりしがちなため。

また、全然関係ない席の人も、確認もせず何人もが腰かけて占領しやがるので、いちいち「ここは私の席ですよ」とチケットを見せたり、相手のチケットも見て間違えてることを指摘したり、落ち着いて座るまでが何かと面倒くさい。

上の段なら、よじ登ってしまえばすぐに自分の城になるし、夕方であれ朝であれ安心して横になれるため私はいつも迷わず上の段指定です。

しかし、今回は自分でチケットを取らずに上か下かは指定せずにシゲタトラベルに頼んだところ(夜行列車に乗るまでの話)、チケットを見たら初の下の段でした。

おお…下の段か…。

緊張が走りました。心配やなぁ。

そして当日ドキドキしながらニューデリー駅へ。

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主張して勝ち取ったものは

19時に車両に乗り込み、チケットを確認しながら自分の座席へ。

やっぱりな。先客あり。

上の段のおじさんが靴下脱いでリラックスモードになってゆったりあぐらをかいて私のシートでクロスワードを解いている。

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あーあ、おじさんの素足。勘弁してくれや。

私はそこで横になって眠るのですよ…。

まあ、いい。あとでシーツを敷くから。

そう思い、おじさんの横へ。

「ハイ!Ths is my seat.」なんて爽やかに言ってみると、「ハイ!横に座りなよ」と言ってポンポンと隣を叩いている。

言われなくとも座りますよ。

座ってちょっとお喋りをしてクロスワードを覗き込んで一緒に考えたりしてるうちに、そのニュージーランドから来たおじさんと親しくなってしまった。

うーん、この流れはヤバいかもな。

親しくなってしまったら、気を使って言いたいことが言えなくなってしまうかも。第一、親しく話してるからと言って、私の城でのおっさんの素足を許したわけではない。

いつまでも座り続けるのもダルい。早く足を伸ばしてゆっくりしたいし、ヒートテックレギンスに履き替えたい。

なんならもう寝たっていい。

これは早めに手を打とう、と思い、意を決して

「私は横になりたいから、あなたは上の段に行ってくれない?」

と伝えた。

言えた。

すんなりと、しかも英語で。

そしておじさんは

「Sure!」と言って、笑顔でめっちゃさっさとハシゴを登って上の段に移っていった。

ふぅ…。

おじさんのいなくなったスペースがあいて、窓の外まで見れるし、テーブルも使える。

上の段の時は毎回バックパックを持って上がって(これがまたしんどい)、枕元に置いて、チェーンロックしてくくりつけるため、少し狭く感じていたけど、下の段なら荷物も座席の下に置いて出し入れもすぐできる。おかげでシートも広々と使える。

下の段、めちゃくちゃいいやん。

早速バックパックからバナナケーキを出して食べてみる。

そしてテーブルに食料を置いてみる。

便利だ。

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そして横になり足を伸ばしてみる。

広い。

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何だ。

こんな簡単な事だったのか。

私はこんな簡単な事ができないと思って、

上の段に逃げていたのか。

下の段がこんなにも快適だったなんて。

「私は横になりたいから、あなたは上の段に行ってくれない?」

たったこれだけのことだけど、

20代、30代の頃に比べて、言いたいことを言えるようになっている自分に感動した。

しかも英語で。

思っていることを伝えることって、なんて簡単なことなんだ!!!

そういや、旅を重ねていく中で、私は世界のあちこちで主張している。「私は〇〇だと思っているので、できればこうして欲しい」ということを。

苦手だったはずのアサーティブなコミュニケーションを自然とやれている。
どうして出来るようになったのか考えてみたけど、旅先でこれまで出会ってきた旅人たちの多くがそうだったから、一緒に過ごす中で自然と身についたような気がする。


例えば、
もう寝るから静かにしてくれない?とか
今日は1人で食べたいから夕食は遠慮するねとか
例えば、
私もネパールに行くから一緒に国境越えない?その方がお互い心強いよとか
隣町に一緒に行くって言ったけど、やっぱりここが気に入ったからもう少しここに滞在する、1人で行ってとか。
彼らのそういう言葉たち。


そして、それが日本でもやれるようになって、少し生きるのが楽になってきたような気もするし、

逆に、そういう主張する部分が、日本社会の求められる協調性と合わずに息苦しい時もあるような。
どうなんだろう。
そんなことを考えながら、おじさんの素足の臭いをシーツで厳重に閉じ込めて寝る支度をした。

クムドさんのマカロニサラダ

夜行列車の下の段のいいところは、座ってると、隣(向かい側)の席の人とお喋りができること。

お隣は、インド人女性のクムドさんで、「バラナシに行くの?」と優しく話しかけてくれた。

カンプールで降りるというクムドさんとお喋りし、眠くなってきたので、汚いトイレへと向かい歯磨きして、少し早いけど22時頃にアイマスクと耳栓をして横になり寝ました。

 

ツンツン、ツンツン。

つつかれて目が覚め、アイマスクをずらして目を凝らすと、クムドさんが暗い中でタッパーを差し出している。食べなさいって勧めてくるので、半分寝ぼけながら、ノーサンキューと断ると、クムドさんが自分でフォークでそれを食べて、ほら美味しいから、というジェスチャーをして、フォークを渡してきた。

私、なかなか友達でも口をつけたフォークを使うの抵抗あるタイプなんだけど…

人の作ったよく分からないものを食べるのも抵抗のあるタイプなんだけど…。

この思いはアサーティブに主張せず、黙ってフォークを使わず手掴みでタッパー に手を入れて食べてみたら、美味しい!

これ何?と聞くと、サラダだと言うけど、カレー味のツナ?が入ったマカロニサラダ。

美味しいよ、クムド、ありがとう。

手を突っ込んで食べてると、

「日本のどこから来たの?ホンシュウ?シコク?」と聞いてきて吹き出しそうになった。

大体の外国人は、日本と聞けば「トウキョウ?オーサカ?」と聞いてくるのに「ホンシュウ?」とはなかなか新しい質問。

「オーサカ、カンサイ」と答えると、「あぁカンサイ!」って言うから笑った。

私も負けじと

「あなたはウッタルプラデージュ(州)?」と尋ねてみると満面の笑みで「イエス!ウッタルプラデージュ!」と答える。

そしてインドで行ったことのある場所を聞かれた時、全部を州で答えた。

カルナータカ、ラジャスタン、ケーララ、ジャンムーカシミール…。

彼女もキュウシュウ、ホッカイドウなどのワードを操って日本のことを聞いてくる。

どうしてそんなに詳しいのかクムドさんに尋ねると、地図帳を見てるうちにいろんな国の州や地名を覚えたらしい。

分かる。

私も、インドに関しては、地図を見過ぎて州を覚えてしまった。

スペインに関してはカミーノを州を跨いで歩いたもんだから覚えてしまった。

私の、覚えてもそんなに役に立つ事がないと思っていた外国の州の話。まさか一緒に盛り上がれる人が現れるなんて。学んで無駄なことはないのだなぁとしみじみ思う。

クムドさんのスパイシーなマカロニサラダをつまみながら、

またこれも趣味で覚えたインド神話の話や、趣味を超えてしまっているボリウッド映画の話で次々盛り上がった。

まあまあ夜も更けてきて、寝るね、お休みと言ってもう一度就寝。眠りに落ちたところで

ツンツン、ツンツン。

クムドさんがまたつつく。

「辛いものの後は甘いものを食べないと。ほら。」と、また違う家から持ってきたタッパー を差し出す。ドーナツみたいなお菓子だった。

いやいや、1時半やで。

 

甘い物をつまみ、

半分寝てる状態で、クムドさんのおすすめのラーマヤーナをテーマにしたバラードという誰だか分からないインド人のYouTubeを一緒に見た。

Facebookを交換し、

「明日、7時前にバラナシに着くし、もう眠いから私は寝るね。クムドは手前の駅で降りるんだよね、ありがとう。今お別れをしておくね。気をつけてね。連絡するね。起こさなくていいからね。」と起こすなよということまで伝えてやっとこさ2時過ぎに本気の就寝。

 

ツンツン、ツンツン。

クムドーーー!!!予想はしてたけども。

ガバッと起きたらまだ4時半やし。

でも寂しそうな顔をしたクムドがいて、

「お別れを言いたかったから。もう降りるね、ありがとう。連絡するね。」とご丁寧に起こしてくれて、ハグして去っていった。

そうか。

起こさないでいいよと私が伝えても、相手も言いたいことを言いたい時に伝えてくることもある。

それでいいんだな。

誰にでも自分の言いたいことを言って、

したいことをする権利がある。

自分の思いばかりが通るとは限らない。

なんか笑った。

質の良い睡眠を何よりも愛する私だけど、

眠りを遮られるのを何よりも嫌う私だけど、

楽しくて笑った。

明日ゆっくり寝ればいいや。

クムドさんとはもう会わないかも知れないし、半分寝てたけど、半分起きてる自分が2倍の力でハグをした。

もうツンツンされないのは寂しいなと思いながら、

日本に帰ったらカレー味のツナマカロニサラダを作ってみようと思いながら、

こんなに楽しいなら下の段もアリやな、でも眠い時はどう考えても上の段やなとか思いながら

1人、もう一度寝た。

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よくわからない甘い物たち

初めてのmanduadhin駅

電車は遅れて8時頃バラナシに到着。

慌てて飛び起きて飛び降りた。

昔はGoogleマップもなく、駅名も読めなかったのによく降りれたもんだ…と思いつつ。

さあ、6年ぶりにバラナシに帰ってきた。

いざガンジス川へ。

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uberで呼んだらバイクが来た

そうそう、Manduadih駅を降りたら客引きがめちゃくちゃいます。

uberでさくっとタクシーに乗ろうと思ったらバイクのマークを発見。呼んだら本当にバイクが来て、私はバックパックを背負って、見知らぬインド人のおじさんのバイクの後ろにまたがりレッツゴーでした。

最高、インド旅。

こうでなくっちゃ。

uberは駅の出口まで指定できたので安心です。10ルピー(15円)くらいだった記憶。

おすすめです。

 

 

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