こんにちは、あられ(@n0riarare)です。
給料明細でまず確認するのは有給休暇の欄ですが、ベトナムとインフルエンザのダブルパンチで、9月まで残り10日しかないことが判明し、愕然としています。
これでは、GWを挟み込んでも21連休は厳しそう。
17,8連休で手を打つしかなさそうです。(周囲の人たちは十分やろ!と言う…)
今日にでも飛行機を押さえよう、行き先はとりあえずEUならどこでもいいや。
LCCか陸路でEU内を彷徨うことにします。
ベトナム旅ももう遥か1ヶ月ちょっと前の出来事…。旅しながら感じたことや、今何となく旅の仕方について思うことを書いてみることにします。
そうだ、先に謝っておこうかな。
ベトナムフリークの方々へ。
たかがダナンとホイアンに一回だけ行ったくらいでベトナムを語るけどごめん!では。
アジアの刺激を追い求めた若い頃
私をこれまで何度も虜にしてきたインディア。
あの国、そしてあの国の人はまさに毎回が刺激的でした。
また、ミャンマーやタイ(北部)も、マレーシアもネパールも台湾も、ワクワクする旅でした。
アジアの街を、何の予定もなくあてもなく放浪するのが好きで、これまで幾度となく旅してきましたが、
昔から、私の旅先候補リストから、意図的にベトナムとシンガポールは外してきました。あと、有名なビーチリゾートも候補に上がることはなかったです。(20代前半のグアムは、若気の至りでそれなりに楽しかったけど)
旅先の候補から外してきたその理由は、
ズバリ
「おもんなさそうだから」(大阪弁)
シンガポールは今でも興味があまりありません。
ベトナムは、私の中では、イメージ的に、東南アジアの中でも品のいいオシャレなイメージで、街も、雑踏とか騒がしい人だかりとか、サバイバルとか冒険ぽい感じなどのイメージがあまりありませんでした。
旅に刺激を追い求めていた20〜30代は、ベトナムへ行きたいと思ったこともなく、ベトナムの近隣の国ばかりに呼ばれており、インドはもちろん、中国、ミャンマーやネパールで、毎日新しいことが起こったりして、その都度ワクワクして、帰ってきたものです。
その土地で暮らすように旅するのも好きですが、旅での暮らしの中にも刺激が欲しいタイプなのです。
刺激のないベトナム
今回、初めてハノイでもホーチミンでもないダナン、ホイアンに行ってみた感想は、
「刺激が薄かったな」
ということ。
これは、良くも悪くも。
アジアってことで、どこか刺激を求めてしまってきた私がいたので、正直、ベトナム旅のはじめはちょっとガッカリ。
全体的に薄味。まるで、フォーのよう。
ガツンとしたガラムマサラがそこにはない。
自分でお金を出して休みをとって楽しみにして行く旅。人はみな、面白かった!と思いたい生き物。
だから、「しょうもない」という感想を抱くわけにはいかない!というバイアスがかかるもんです。
そのバイアスの影響を取り払って、敢えて言うと、
「んー、あんまりワクワクしないぞ」
ということ。
それほど汚くない道、
そこまで神経質にならなくていい飲み水、
値段交渉もそれほどボッてこない、
食事は普通に全部おいしい(辛くないというのも大きいかな)、
コンビニみたいなのがある、
ダナンは大阪並みの都会だし、
ホイアンはツーリスティック過ぎる。
色々と便利すぎる。
(不思議と全部いい点ではある)
なるほどねー…
なんて冷めた思いすら浮かんでいました。
だけど、ホイアンで過ごしているうちに、
こんな旅もええな…
という気持ちも湧いてきました。
スペインを800km歩いて、無の心地よさを知る
近年、スペインを横断し、いろんな街を歩き抜けたことで、私の中の旅の醍醐味が少し変わりました。
歩き続けること自体、刺激的な旅とも言えますが、何にもない田舎町に泊まって過ごす日々の時間の連続が、しっくりきたのです。
刺激のない街での、のんびりした時間が、ちょっとばっかしガタのきた体や物思いにふけりたい心にすっと入ってきたのかもしれません。
刺激的な時間はやはり疲れるし、お腹いっぱいになることもある。
カミーノの道は、いい具合に緩急つける感じで、ブルゴスやレオンのような刺激的な街や時間もあれば、オンタナスやポンフェラーダのような何も起こらないゆったりした時間もある。
猿岩石の「白い雲のように」とかを全力で歌ってみる。
風に〜吹かれて〜歩いて〜行くのさ
ああ、何も起こらずに、流れていく時間もいいなぁ。
そんな心地よさを、前よりも感じられるアラフォーボディー(&ソウル)に感謝したものです。
シニアの旅行者が多い町ホイアン
ホイアンで、ハズレのないご飯を食べ、
オシャレなカフェをハシゴし、
フォトジェニックな通りを歩く。
楽チンです。
そう、刺激的ではないけれど、楽チンなのです。
大事件は起こらないけど、楽な時間を過ごせられる場所。
ホイアンでは、日本人の中高年のツアー団体もたくさん押しかけていて、シニアの人がとても多い印象も受けました。
カメラでパシャパシャとランタンの写真を撮るマダムやおじさんたちの様子を見て、また、
なるほどね、
と気づきました。
シニアが旅しやすい場所なんだなと。
つまりは、日本とのギャップがそれほどないものの、異国を感じられる場所だということ。
シニアに優しいということは安全だということ。
そうだ、唯一安全じゃなかったのは、Phevaチョコレートの店で私がゆっくりチョコレートを選んでいた時のこと。日本人シニアのツアー団体が到着してしまい、20人くらいが、凄い勢いでチョコレート屋さんを襲撃し、チョコ選びをのんびりしていた私に対して、集団で、ぶつかり稽古のようになり、押し出されて、チョコが二度と見れない位置まで弾き出されてしまった時くらい。怖かった。
シニアのパワーを感じました。
まさか大阪の40女が負けるとは。
よっぽど私の気が緩んでたのかもしれません。
若いオシャレ女子も多い
もう1つ感じたのは、ホイアンはシニアだけでなく、普通のオシャレな服を着た女子も多かったこと。可愛くアオザイも着ちゃう。
おいおい、そんな格好でコルカタにいたら大変な目にあうぞ!
と思ったり、
そんな白いワンピース着てたらあっという間に汚れるぞ!
と思ったり、
いらぬお世話で心配してしまいましたが、ホイアンは全然大丈夫。
ホイアンは、(日本人に)流行ってるなーという印象もすごく受け、偏屈な私は若干引いてしまった面もあります。
こんなに日本人女子を旅先で見ることもそんなにない。ソウル、台湾には負けるとしても、チェンマイとかよりも多いかも。
私は特に観光客がわんさか集う街は苦手。
しんどくなってしまうのです。
ホイアンもかなり観光客がいたので、時季外れの人の少ないアンバンビーチに逃げれた時間はスペシャルでした。
まぁでも、観光客が多いということは旅しやすい証拠。
安全に旅しやすい場所へどんどん旅に出るのはいいことだと思うので、若いオシャレガール達に、心の中で
旅せよ乙女!って応援したくなるのも事実。
シニアも若者も普通に旅できる場所がホイアンだったような気がしました。
昔行かなくて正解、今行って正解
何だかダラダラと書いて、言いたいことは何か自分でも分からなくなりそうですが。
結論は、
やっぱり、刺激を求めてアジアを放浪していた若かりし頃にベトナムに行かなくて正解だったなと思います。
多分、昔に訪れていたら、物足りなさを感じたと思うし、
「しょうもないな、ベトナム」
とさえ思ったかも。
ハノイ、ホーチミンに行けば、暑い時期に行けば、また違うのかもしれませんが。
ちょっと、色々しんどくなってきた40歳の今、のんびり、安全に快適に楽チンに旅できたのは良かったかなと思います。
刺激を追い求める旅にも適齢期があるのかもしれません。
ちょうど、ベトナム旅の間、沢木耕太郎の「一号線を北上せよ(ヴェトナム街道編)」を読んでいて、シニアの欧米のバックパッカーに沢木氏があることを教わるシーンもあり、旅と年齢について考える機会にもなりました。
旅をしている時の年齢や体調、自分の状況によって、また、場所や時期、旅の日数によっても旅に求めるものが違う。
そういう意味で、今、ベトナム上陸デビューは間違ってなかったなという思いです。
ランタンも綺麗だったし、
レンタサイクルでちょっぴり冒険できたし満足。
ベトナム飯にハズレがなかったことも大満足。
お湯がしっかり出るホテルに泊まり、スパでマッサージなんか受けちゃったことも満足。
だけど、60代、70代で現役に旅してる人から見れば私もまだまだ若手。
また、たまには、体が許す限り、刺激的な旅を追い求めたいなと思う複雑なお年頃の私なのでした。
まだまだ安宿の寝床にも耐えられるように、足腰を鍛えるとしよう。
ラダックの湖畔。寝心地最悪、寝起きの気分最高だった宿。
安宿?というかサハラ砂漠の寝床(史上最高)