こんにちは、あられ(@n0riarare)です。
ベトナムで撮った写真を振り返って見てみると、大体が雨が降り出しそうな薄暗い空。
最近はiPhoneで写真の色の調節はできるものの、あのどんよりした空の中で過ごした気持ち良さや薄暗い中の華やかさをそのまま残したいから、色補正はあまりやらないことにしました。
思えば、何の事件もトラブルにも巻き込まれなかったベトナム旅。
物足りないような気もするけど、ああ、これぞ落ち着いた旅やとも思えたり。
ただただ平和な、ホイアンから雨季のビーチへのショートトリップ。
どんより雨季の楽しいサイクリングデーについて振り返ろうと思います。
- 海外のレンタサイクルはここをチェックすべし
- GoogleMapのオフラインマップをダウンロード
- ハイパーチュン通りを北上
- 広がる田園風景と水牛
- シーズンオフのアンバンビーチ到着
- 「soul kitchen」でchill out!
海外のレンタサイクルはここをチェックすべし
まず、ホテルで自転車を借りることにしました。
nova villa hoianホテル(【ベトナム・ホイアン旅①】ホテルnova villa hoianの紹介記事)の前に並べられたおんぼろ自転車から好きなものを選びます。
海外のレンタサイクルで必ずチェックするポイントは、
重要な順から挙げると、
①パンクしていないか
②ブレーキがきくか
③チェーンが今にも外れそうな音がしていないか
④乗った時の軸がずれていないか
⑤ペダルがグラグラしていないか
⑥サドルがクルクル回らないか
⑦乗ってみて嫌な感じがしないか
⑧鍵が壊れていないか
⑨カゴがとれそうじゃないか
⑩その場所の値段の相場をチェックしておく
です。
海外のレンタサイクルは、日本のとは比べ物にならないくらいおんぼろなやつを使い回していることが多いので、念入りにチェックが必要です。
上に挙げた点は、全部私が出会ったことのあるチャリンコたちです。
パリやブリュッセルでは、パンクしているレンタサイクルは、サドルを後ろ向きにしておくサインなどがありましたが、そうじゃなくてもパンクしてることもあるので、どこであっても、まさか…と思わず、隅々まで点検することをおすすめします。
ホイアンでも3台試乗して決めた自転車は、キイキイいうやつだったけど、良しとしました。
また、鍵がついていないため、
「ロックはどうするの?」と聞くと、
「No need.」とのこと。
ええ?!
こんな観光地で鍵をかけずに停めるのかい??
と思ったのですが、
「大丈夫だ、ホテルの名前も書いてあるし盗られない。鍵は必要ない。」
とおっちゃんが断言するため、人の良心を信じて鍵をせずに1日サイクリングをすることとなりました。
我が大阪の地元の町でそんなことをした日には、一瞬でパクられると思うのですが(チャリンコ盗まれる事件は子供の頃から数え切れずです)。
ここはホイアン。
ベトナム人を、そしてベトナムを旅する人を信じてみることにして出発。
GoogleMapのオフラインマップをダウンロード
海外を旅するときは、出発前から念のため、Google Mapでその都市の地図をダウンロードしています。
電波の届かない場所でもWi-Fiが飛んでない所でもGPSで現在地を示してくれるので迷子にならずに済みます。
※今回は、携帯を格安SIMに変えて、SIMフリーになったので、ベトナムのSIMカードを買い、15日間、600円でネットを使い放題状態。なのでオンラインで地図を見れました。
SIMフリーじゃない人はオフラインマップをダウンロードしておきましょう。
ハイパーチュン通りを北上
ホテルのお兄ちゃんに、ビーチまでの行き方を聞くと、
ハイパーチュン通りをまっすぐ行けば30分くらいでビーチに着くよ、
とのこと。
大体ネットの情報と同じ。
ネットの情報だけだと、情報が古くなってることもあるので、一応現地の人にも確認して出発しました。
ハイパーチュン通りを、途中、バインミーで有名なマダムカーンの店に寄って2回目の朝食をとって北に進みます。
バインミー。no spicyって言ったけどちょっと辛かった…
広がる田園風景と水牛
ホイアンの歴史世界遺産地区を抜けてしばらくすると、サイクリングしやすい道に出ます。
両横に田んぼが広がり、日本人の墓日本人の墓 観光 クチコミガイドも通ります。
行きの機内で、沢木耕太郎の「一号線を北上せよ〜ヴェトナム街道編〜」を読んでホイアンに来たので、私もちょっぴり師匠の沢木気分。
沢木が、ホイアンに着いて、お寺に行きたくて現地の人に場所を聞いていたら、手を合わせる仕草が、勘違いに勘違いを読んで日本人の墓に連れてこられたエピソードを思い出しながら、私は涼しい雨季に自転車だけど、沢木は暑い中歩いてここまで来たのかと感慨深く思いつつペダルを漕ぎます。
ふと、田んぼのあぜ道にいかにもツーリストホイホイなおじさん二人組と水牛がいるのを発見。
写真を撮らせてお金を請求するんやろなと遠目に見ていましたが、これまでインド人ほどガツガツと騙しに来ないベトナム人に物足りなさを私自身感じていたのか、おじさんの呼ばれるまま、
「No moneyやからね」
と言いながらおじさんにお付き合いすることにしました。
自転車を停めあぜ道へ行きます。
まあ、とりあえず、バッファローに触ってみろと。
ふむふむ、触っておこか。
ニコニコしたおじさんたちは、 次はバッファローの上で寝てみろ、またいでみろと。
そんなに言うなら乗りましょか。
おじさんのかぶっていた三角笠をかぶせてくれて、iPhoneで撮ってくれるおじさん。
はい、
「Tip!」 のセリフ来た。
きっぱり「I said no money.」と私が言うと、全然しつこくなく、引き下がられちゃいました。
えぇー。
もっと来いよ。
飲みかけていたコーラだけをおじさんにあげて、張り合いのなさに少しがっかりしながら、サイクリングロードに戻ります。
次は気の弱い、すんなりお金を出すツーリストを捕まえるんだよ、とおじさんたちにエールを送りながらビーチに進むことにしました。
シーズンオフのアンバンビーチ到着
アップダウンがほぼないハイパーチュン通りはサイクリングに最高。
今にも雨の降りそうな空の下を心地良く走り抜けます。
アンバンビーチの少し手前から、ゲストハウスやお店が現れ、自転車のパーキング戦争が始まりました。
自転車をここに停めろ!
それ以上行けないよ!
なんていう客引きを
「No〜」
という私の生ぬるい返事で諦めてくれ、海岸沿いのレストラン「Soul Kitchen 」の裏に到着。
ここにただで停めさせてもらい、無事、ビーチを眺めるレストランに入店できました。
「soul kitchen」でchill out!
11時頃到着したのですが、
ナイスなミュージック、
ガラガラで選び放題のシート、
荒れに荒れたビーチ。
最高です。
命知らずのサーファーも1人もいません。
どんよりした空に、
それほど綺麗な色をしていない海。
だけど、多分、水は本当は澄んでいて、 晴れていれば綺麗な色の海なのは分かる。
ベトナム 国旗がはためきまくっている中、ベッドタイプのシートをチョイス。
寒くはなく薄手の半袖で大丈夫な気温でしたが、 潮風が強すぎて体が冷えるのを恐れる40女は、念のために仕込んでいたユニクロのプレミアムダウンを羽織り、裸足でゴロン。
ゴロゴロ。
横になっても店員さんは全く注意しに来ません。長居しても全くスルー。
旅先で、人目を気にせず、だらしなく、 ゴロゴロすること以上に 開放感の得られることってあるのかしら。
家でテレビを見ながらソファーでゴロゴロと何が違う??
自転車でTSUTAYAに映画を借りに行くのと何が違う??
同じようで全然違う。
水牛の背中で寝ころぶこととは確実に違うけど、そういう特別なことじゃなくて、 同じようなことなのに旅先ですると特別に感じることがある気がする。
そりゃ、晴天の空の下、エメラルドグリーンの海を見ながらビキニでパラソルの下ゴロゴロすれば特別だろうけど、残念ながら私はそういうライフスタイルで生きてきていない(ビキニなど着たことがない)。
雨季に、ギリギリ雨が降らないことを喜びながら、どんよりした空の下、濁った海を見て、ダウンを着てゴロゴロする。
海だし、シーフード食っとくか。
BGMがレゲエからビートルズのbrackbirdに変わった。
潮風と波音は力強くていいや。
ベトナムじゃ特に大事件が起こらないな。
とがっかりしつつ、ホッとしつつ。
そう。
何だっていいや、面白がれたら。
これが、今の私の最高の旅のスタイル。
そんなことを考えながら、ホイアンのアンバンビーチでこの旅1番のいい時間を過ごせました。
空の色を変えずに足が綺麗に見えないかちょっと色味をいじったらどっちつかずになった写真。嫌だわ私。ダウン着ておきながら足出すんじゃなかった。