アラフォー女バックパッカーの無敵の旅の話

働きながら、少ない給料と有給休暇をフルに使って旅をしている勝手気ままな女の旅の話。旅で撮った写真もはさみつ

旅で受けた恩は旅人に返す。デリーの階段井戸で出会った台湾女子とバラナシで再会した話【2019インドディワリ旅②】

こんにちは、あられ(@n0riarare)です。

毎日、日記がわりに書こうと思ってたら、何も書かずに何とインドに来て6日経ってたという…。

それくらい、毎日、色んなことが起きて充実してます。

今、バラナシで、ディワリの1日前。

これまでのことを書くのを忘れないように、箇条書きしとこうと思う。

・デリーを初めてちゃんと観光客ぽく観光した話

・夜行列車で12時間乗ってバラナシへ行った話

・バラナシで見たボリウッド映画の奇想天外な話

・バラナシの宿で絵を描いたりキャンドル灯した話

・6年ぶりのガンジス川のガートがドロドロの話

・デリーの階段井戸で会った子とバラナシで再会した話

 

今日はまずデリーで出会って、12時間かけてデリーからバラナシに着いたら人混みの中で再会した台湾女子の話を書こうと思います。

 

 

 

デリーにも階段井戸があると聞いて、コンノートプレイスから歩いて行ってみると、思ってたより小さめではあるけど、奥行きのある階段井戸が突如出現。

f:id:norimakiararechan:20191027035443j:image

アグラセンキバオリという名の階段井戸で、コンノートプレイスから歩いて行けます。
f:id:norimakiararechan:20191027035439j:image
f:id:norimakiararechan:20191027035435j:image

後ろのビルとのコントラスト

大量の鳩からのフン攻撃を避けながら見学してると、日本人ぽい女の子を発見。

目が合ったものの、サッと目をそらされた気がしたので、声はかけず、勝手に見守っていた。

f:id:norimakiararechan:20191027035623j:image

f:id:norimakiararechan:20191027041029j:image
f:id:norimakiararechan:20191027035627j:image

階段井戸に昔、水が溜められてた様子を脳内で想像しながら1人で楽しんだあと、井戸を出て、コンノートプレイスの方に戻ろうと歩き出したものの方角が分からずうろうろ。

デリーは何度も来ているので、Googleマップを使わずに歩こうと思ってたものの、方向音痴健在で、あっち行ったりこっち行ったりしていると、同じように何度も行ったり来たりしてる女性が。

おや、方向音痴仲間が!

先ほどの日本人ぽい女子だったので、目を合わせると、笑ってくれ、no directionと困り顔。

話しながら一緒にコンノートプレイスに戻ることになった。

f:id:norimakiararechan:20191027035655j:image

コンノートプレイスはサークルになっててど真ん中に国旗がはためいています。迷ったら真ん中まで行ってH&Mを頼りに地図の向きを合わせてみては?(何とH&Mが出来てて驚きまくった!)

 

彼女は台湾人。初のインドで2日目で、まだ緊張してるらしかった。

私が6回目のインドだと言うと、びっくりして、

「怖い目にあったことない?」と聞いてきた。親も友達もみんなインドに行くのを反対したけど、何故だか行きたくなってきたけど、来てみてやっぱり何となく怖いと。

私も最初は緊張したけど、気を抜かなければ大丈夫だよと伝え、「日本語で話しかけられたら日本人じゃないフリしたらいいよ」と、日本語を話せない台湾人にそうアドバイスしたり、20分くらいだけど、楽しく歩きながら話せた。

彼女は、今から夜のフライトでデリーからバラナシに飛ぶらしく、私は明日の夜行列車でバラナシに向かい明後日に着くよと伝え、気をつけてね、と伝えた。

彼女は不安そうに、名前を教えてと言い、お互い名乗り合い(彼女はチューという名だった)、Have a nice trip!と言って別れた。

歩く姿勢の良い子だな、多分大丈夫そうだなと勝手に思った。

 

2日後、バラナシに無事着いた私は、ベンガリートラ(道の名前)のゴミゴミした道を6年ぶりくらいに歩いてたというか迷ってたら、人混みの中に、姿勢のいい彼女を発見!

チュー!と声をかけると、彼女は心底びっくりしている顔をしていた。

すごく嬉しそうにワーオ!と言い続けてたので、

「また会えるの、知ってたよ」

とケロっとした顔で私は言った。

「どうせまた、ベンガリートラで会うから連絡先交換しなかったんだよ」と私が言ったら、チューは口を開けて驚いていた。

とても不思議がってたけど、私は本当に分かってたので普通の顔を貫いていたら余計驚いていた。

f:id:norimakiararechan:20191027040053j:image

ベンガリートラとはこんな感じ。虎がいるわけじゃなく牛がいます、羊も猿も。あと大量の人間も。
f:id:norimakiararechan:20191027040101j:image
f:id:norimakiararechan:20191027040057j:image

Facebookを交換し、今回は約束して会おう、と彼女が言い、その後messengerでやり取りして、次の日、ちょっといい感じのガンジス川沿いのルーフトップレストランで待ち合わせた。

f:id:norimakiararechan:20191027041920j:image

ドルフィンレストランは、メインのダーシャシュワメートガートから北に7分くらい行けばガンガー沿いのいい位置にあります。

チューは、ドルフィンレストランは自分にはちょっと高級過ぎるかも…と躊躇していたけど、でもたまには行ってみようと思ったらしかった。

私も以前、妹と来た時に行ったことがあり、ちょっといいお値段の店(インドで1人800ルピー(1000円以上)くらい使いそうな店)だと知ってたので、まあ奢ってあげてもいいなとも思いながら店へと向かった。

2人でマッシュルームのカレーとジャガイモのカレー、タンドリーロティとライス、チャイとラッシーを注文した。チューが頼んだチャイはなんとガラスのポットで運ばれてきて目の前で注いでもらうシステムで、2人ともびっくり。

このインド、バラナシでガラスのポットなんて、いかに高級感があることか。

f:id:norimakiararechan:20191027112727j:image
f:id:norimakiararechan:20191027112733j:image
f:id:norimakiararechan:20191027112730j:image

食べながら、色々喋っていると、

彼女が30歳で仕事を辞めてインドに来たらしく、初のインドで、私と別れたあと、

飛行機が遅れて真夜中に空港に着いたこと、

uberでタクシーを呼んだのに詐欺に騙されかけたこと、

タクシーを降りてからベンガリートラの路地裏で予想通り迷って、犬に吠えられて飛びかかってこられて、助けを求めても夜中で誰もいなかったことなど

次から次といかにもインドな話を聞いた。

「Welcome to India!」

私も昔、初インドでいろんなことがあった後、バラナシの宿のオーナーに言われたこの言葉を自然に口にしていた。

また、彼女はその日の夜にタージマハルのあるアグラに向かう夜行列車に乗ることになっていて、まだウェイティングリスト(キャンセル待ちみたいなシステム)21番だから乗れるかどうか心配、と話していたので、私も経験あるけど、電車に乗ってしまえばTCという乗務員がなんとかしてくれるはず、と無責任なアドバイスをした。

その後、お互いの仕事や生活の話をし、私の歳が42と聞いて、またも口も目も開けて「ワーオ…」と驚いてくれた。「SK-Ⅱ?」とやたらと化粧品を何を使ってるか聞かれ今度は私が笑った。

お会計は結局2人で1200ルピーくらいだったので、私がアネゴぶってサクッと払った。

チューはとても恐縮していたけど、

私も今まで旅先でいろんな人に助けられたり優しくしてもらったからそのお返しをしてるだけだよ、と伝えた。

同じようなことをカミーノでも、アリソンにランドリー代を払ってもらった時に似たようなことを言われた気がする。

代わりに、台湾に私が行った時に台湾ビールマンゴー味を奢ってくれたらいいし、

もしあなたが42歳になってまだどこかを旅してたら、その時に出会った誰かにお礼をしたらいいよ、と伝えた。

我ながら粋な計らいだと思った。 自分で自分に痺れた。酔いしれかけた。こういう粋なことができる大人になってて良かったな、と思った。決して「42歳に見えない」というおだてに乗って気を良くしたせいではないよ、0.0001%も、多分。

自己満足、自己陶酔。それでもいいや。

こういうことをしてもらったことが、私の旅を楽しく素敵に彩ってきたから。

彼女の旅も素敵になればいいな。

 

 

そこで、気をつけてね、次は日本か台湾で会えるかな?と言って名残を惜しみつつ別れた。

いい出会いだったなぁ、自分の成長も感じられたし、初心も思い出せたし。

寂しいなぁなんて感じながら私はインド映画を見に映画館に向かった。

f:id:norimakiararechan:20191027112826j:image

映画を見終わってから彼女からメッセージが届いていたのに気づき開けてみるとびっくり。

彼女の夜行列車が結局満席で、「今日のに乗れなくなった!」「タージマハルに行けなくなった、でも平気。Life changes!」とのこと。

またバラナシに帰ってくる羽目になり、その後すぐバラナシで再会することになるとは、さすがの私もそこまでは分かってなかった。

 

会いたい人に会える街。

そんな街、バラナシ。

 

 

*