アラフォー女バックパッカーの無敵の旅の話

働きながら、少ない給料と有給休暇をフルに使って旅をしている勝手気ままな女の旅の話。旅で撮った写真もはさみつ

【EU旅14日目】待ちに待ったアムステルダムでの再会!カミーノ巡礼のスタートで出会ったオランダガールズと3年の年月を飛び越えて笑う。

こんにちは、あられ(@n0riarare)です。

ベルギーのアントワープからFLIXBUSでいよいよオランダ、アムステルダムに上陸。

この日を3年間、待ちわびていました。

3年前、スペインのカミーノ・デ・サンティアゴの巡礼路を歩こうと決めて、1人で乗り込んだ2015年5月。

私の3年にまたがる、のべ1ヶ月以上のカミーノの旅の一番最初に知り合ったオランダ人女性二人組エイファとエリナ。

そして、2015年の巡礼で一緒にログローニョまで過ごし、私の誕生日を祝ってくれて、「必ずまた会おうね」と約束して別れてから3年。

3年間、連絡を取り合いながら、ようやく再会することとなりました。

 

楽しみすぎる。

楽しみすぎる。

そして、楽しすぎたー!!

ベルギーもそうなんだけど、あの楽しかったアムステルダムの日々を書こうとすると、 楽しい気持ち、嬉しい気持ち、センチメンタルな気持ちが押し寄せてきて、なかなかブログに書けません。

書いて残しておきたいのに、もったいないような、上手く書けないような、上手く書けなかったら嫌だなという気持ち。

まあ、いいや。

とにかく書いてみる事にします。

 

3年後の再会の時

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バスからの車窓。カミーノを思い出させる風景
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Flixbusの終点で、エイファが迎えに来てくれて、仕事終わりに遅れてエリナが合流予定でしたが、バスも1時間半ほど遅れていたので2人揃って待ってるよという写真付きのメッセージをバスの中で受け取りました。

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左が普段メガネのエリナ。右がエイファ。

GoogleMapで何度も現在地を確認し、

あと〇分で会える!とワクワク。

バスは遅れに遅れてアムステルダムのSloterdijkに到着。

バスの中から、似たような背丈の金髪の2人の後ろ姿を発見。

もう、大急ぎでバスを降りて、駆け寄りました。

2人と交互にハグ!

私の名前を言っては笑い続けるエリナ。

エイファは「着いたね!大丈夫だった?」と気遣ってくれる。

変わってない。

私の知っている、カミーノでの2人。

荷物を持とうとしてくれるエイファに

「大丈夫!私はこれを担いで800㎞歩けるペレグリーノ(巡礼者)やで!」と伝え、

「I know!」「Me too!」と言い合い、

メトロに乗って彼女たちの家の最寄り駅へ向かいます。

改札を通る時に

「これ。アムステルダムにいる時はこれで移動したらいいからね。あなたの分」

と言って、たっぷりチャージしてあるICOKAカードのようなICカードを渡してくれました。

「ワオ!」

至れり尽くせり旅の始まりです。

彼女たちの部屋から知るオランダ王国のこと

最寄り駅から歩いて数分の場所に彼女2人が住むマンションがありました。

玄関を入ると、またも

「ワオ!」

玄関からセンスの塊。

小物がいちいちオシャレ。

靴を履くときに座る用の椅子がシンプルでかっちょいいデザイン。

入ってみると、広々としたリビング。

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テーブルはエイファの手作り。

ランプは、美容院から使わなくなったパーマをあてる機械を貰ってきてエリナが改造した手作り。

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「この部屋にある家具は自分たちで工夫して作ったものか、IKEAで買ったもの。でもIKEAも自分たちで組み立てる物だから、結局自分たちの手作りばっかりと言えるわね!」と言うエイファ。
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そこはシンプルだけど、花や緑に溢れてて、差し色はオレンジで統一されている。

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天井が高くて窓も大きいから気持ちのいい部屋。

バルコニーには花がいっぱい咲いていて、 眺めもいい。

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オランダ人が花を育てるのはとても自然で当たり前のことなんだとか。花に囲まれて育ったから当然とのこと。
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「ここにいる間は、この部屋があなたの部屋だから自由に使って!」と6畳ぐらいの客室に通してもらうと、

ベッドサイドにチューリップの花束が。 そして私へのプレゼントのオランダの有名なお菓子の箱まで。

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最高かよ。

シャワールームも広くて綺麗で、等身大の映画「デンジャラス・ビューティー」のサンドラブロックのポスターがこっちを向いている。

やられた。

これまでの旅で泊まってきた宿の中で群を抜いて最高のセンスと居心地の良さ。

オレンジ色が好きだという2人のオレンジに統一された所々の小物たちがとてもいい味を出していて、リラックスできて温かい。

私は青色が好きで、私の部屋は黒や青が中心なんだけど、「オレンジの家具やオレンジの小物、アリやなー」とすぐ影響を受けてしまっている予感。

実は、2人がオレンジを好きなのには理由があるのでした。

16世紀のオランダ独立の際に指揮していたのがOrange(オラニエ)公。その後、Orange家は王家になり、オレンジがロイヤルファミリーをイメージするカラーとなったらしい。

彼女たちは2人揃ってロイヤルファミリーの大ファンらしく、王家の、特にベアトリクス王女(前女王)が大好きとのこと。

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部屋中にオレンジを散りばめて、MACでエリナが手作りしたデジタルのベアトリクス王女のポスターとか、若かりし王女の写真入りマグカップなどなど。

イギリス人がエリザベス女王の写真をポスターにしたりTシャツのデザインにしたりするのは知っていたけど、オランダの王家もそうなのか!と感心しました。

国民との距離の近さというか、ハートをがっちり掴んでる感じが、日本の天皇家とはまた違う雰囲気。国民性の違いもあるんだろな。

2人も、ロイヤルファミリーのカラーだからオレンジ色を好きになったけど、部屋のテーマカラーをオレンジにしたら、とても元気の出る温かい色だと知って、もっとオレンジ色が好きになったと言っていました。

オランダ王家の興味深い話をいっぱいしてくれて、オレンジが散りばめられた部屋のおかげで、思いがけずオランダの国を知る機会になりました。

私のための完璧なアムステルダムおもてなしプラン

「アムステルダムで何がしたい?」と旅の前から2人に聞かれていて、私が伝えた希望はこうです。

いわゆる風車とかがあるCountry Sideを見たい。できればそんなに観光地として有名じゃないところでのんびりできる、3人で一緒に歩いたカミーノの田舎道を思い出させるようなところ。キューケンコフ公園(オランダで一番有名なチューリップの公園)へは全く興味がない。どうせ世界中から観光客が押し寄せてそうだから。でもちょうどチューリップの時期だろうから、どこかでちょっとチューリップが見れたらそれでいい。

あと、②川があって舟があって可愛い家が並んでいる、そして自転車が走ってて…みたいないわゆるこれぞアムステルダム!といったCity Sideを見たい。 オランダ、アムスの田舎と都会の両面を見れたらいいな。 あと、パンネンクック(オランダ風パンケーキ)も食べたい。

まあわがままなオーダーです。

そして、2人は、プランを発表してくれました。

1日目はスペイン料理屋へ行って、3年かかってカミーノをゴールした私のお祝いを一年遅れでしてくれるとのこと。3年ぶりに3人でサングリアで乾杯して、スペイン料理を堪能する。

 

2日目は、カミーノのような道を21km歩くウォーキングイベントに3人分申し込んで参加者登録をしてくれているらしいので、3人で26kmを歩く。風車や川や風景を楽しみながら。しかもカミーノのようにスタンプラリーになっているらしく、スタンプ帳を配布されました。

 

3日目はいわゆるアムステルダムの都市部観光。美術館とボートにも乗るらしい。そしてオランダのビールの代表、ハイネケンの蒸溜所でオランダ最後の夜を生ビールで乾杯する。

 

4日目は、オランダのパンケーキの朝食を食べて、空港までお見送り。

 

という、練りに練られたプランが発表されました。

最高かよ2。

楽しみでしかない。

そして、初日の夜は、トラムに乗って「Madrid 」という名のスペイン料理屋へ行き、予定通りサングリアで乾杯。

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「Ensalada mixta!(ミックスサラダ)」というスペイン語の単語が出てくるだけでこれだけ笑えるのはこの3人しかいないと思う。

カミーノの巡礼メニューで毎日毎日前菜を「Ensalada mixta 」を選んでは「今日もこれか…」と言ってうんざりしていたエリナの顔が3年ぶりに浮かんじゃったら笑っちゃう内輪ネタ。

それくらい笑ったサラダから始まり、アヒージョやらピンチョスをいくつか頼み、カミーノの話、今回の旅の話など次々と話が盛り上がり、今日がまるで3年前にお別れした翌日かのような自然な流れ。

大笑いが続く3人を、お店のおじさんがポラロイドで撮ってくれてプレゼントしてくれるというサービスつき。

今回の旅の最後、オランダ、アムステルダムは楽しいことしか起こりそうにない期待。

そしてそれは期待はずれではなく、本当に楽しい4日間が続いたのでした。

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