(↑ヤギの首を捧げるヒンズー教の殺戮の女神カーリー。シヴァ神の次に好き)
1人旅のフェミニスト的視点
まあ、よく言われます。
女1人で危なくないの?と。
とくに若い時は言われます。
あと、
怖くないの?
淋しくないの?
1人で面白い?
などなど。
1人で旅する男性陣は「淋しくないの?」なんて言われないはず。何か言われるとしたら、
ワイルドだね〜ワイルドだろ〜、でしょう。
これはダブルスタンダードな問題では?(急にフェミニスト風吹かしてみた。)
そして、私の経験からの決めつけですが、
日本の男のバックパッカーの方が不安気やったり、無駄につるんでたりしませんか?
(つるむのが決して悪いわけじゃないけど、不安や淋しさを理由にそれを隠して無駄に一緒にいる場合のことです)
私は、そういった、不安になって、私に泣きついてきた日本男児バックパッカーを何人も知っています。(たいがい、彼らは、私を「姉さん」と呼んだ。お前らの姉ではないっ!)
逆に、1人旅してる女バックパッカーから泣きつかれたことはありませんね。みんな強いです。(はっ!今気づいたけど、もしや、そういう女子は男の子に泣きつくのか?!やられた。そういうスキル、磨いてきていなかったぜ…。)
何にせよ、男の方が、寂しがったり怖がったりしてるんじゃないのかと思えて仕方ないです。(ここの読者、男性の方が多いんだった…。気を悪くなさらずに。)
大和撫子が1人で旅に出ようとする時点で腹が座ってるのかも知れません。
いまや、1人旅は男だけのものではないっ!
私の大好きな曲であり、私の旅のテーマソングでもある、ゴダイゴの「銀河鉄道999」
この曲で唯一、猛烈に気に入らないのがここの歌詞です。
“そうさ君は 気づいてしまった
やすらぎよりも 素晴らしいものに
地平線に 消える瞳には
いつしかまぶしい 男の光“
なんで男だけやねん?!と。
銀河鉄道999の主題歌やから鉄郎のことを指しての歌詞だと思いますが、曲だけ聴いてると、どうにも腑に落ちない。この歌詞のところだけ悔しくなる。
女の光でもいいやん。
地平線を見つめる旅人が女でもいいはず。メーテルだっていいやん。
田嶋陽子がバックパッカーじゃなくて良かったです。ここをフェミニストが一斉につっこんで、この名曲が闇に葬られる可能性すらあります。それは私の望みではないのでこの辺でやめておくとして。
ゴダイゴ(Godiego) - Journey to the stars [Blu-ray]
エグザイルよりタケカワユキヒデの方が味わいある。
女1人旅だと、何が、どこが、危険なのか?傾向と(私の)対策
多分、レイプとか殺人とかのターゲットになる可能性が男性より高いというところでしょう。
「ミニスカートなんか履くから痴漢に合うんだ論争」をしたいわけではなく、その論争には異議を申したい立場ではありますが、私個人としては、海外で露出度の高い服やメイクバッチリみたいなことはまずしないです。(台湾、ソウルなどは別。あのあたりはほぼ日本と捉えています。)
とくにアジアの田舎の方とか途上国とかアフリカとかでは。主に現地で買った服を着てます。
インドは今やレイプ事件ばかり取り沙汰されますが、そういう事件の背景に、恐らく、お国柄、女性の地位が低いということがあります。
それに加えて、女性への免疫が低いのもあると思います。ボリウッド映画でラブシーンはご法度と言われてますし(最近は割とOKになってきていますが、セクシーシーンになると、映画館でインド人男性が口笛を鳴らすほどの盛り上がりになる)、異国の女がこちらの想像以上に垢抜けて見えたりセクシーに見えすぎたりというのもあるのかもしれません。
(インド映画でのセクシーは、雨に濡れてることで表現しがち)
私たちの考えるセクシーの定義が違うようですし、日本人の白いつるんとした肌を見ただけで、男性陣が、うぉー!となる国もあるようです。モロッコの男性陣もそんな感じでした。
文化や宗教が違うから、こちら側も注意する必要があります。
あと、日本女性がレディーファースト慣れしてないというのもあるでしょう。
ちょっと優しくされただけで、油断することもあるのかもしれません。
殿方が女に優しくするときはたいてい裏があるもんです。あと日本語ペラペラの現地人はまず怪しんだ方がいい。
私は基本的に人間不信から始まるので、そこのところはまるで問題なかったです。
まあ、男がらみで何かあったとしても、「ひどい目にあった」「騙された」と思わず、「私が遊んで捨てたのよ」「思い出をありがとう」的に受け止める桃井かおり的バックパッカーが多いのかもしれませんね。
そして、海外だから気が緩んで、お酒を飲みすぎたり、ドラッグに手を出したり、夜のパーティーに1人でいっちゃうような、コンビニ前で座り込んでた昔の広末みたいなタイプの女性。(ヒロスエがドラッグやってたという意味でなくあくまでイメージです。)これは危ないです。私は普段お酒は飲みますが、1人旅の時は量を控えます。門限も、都会以外の地域では、かなり厳しくして、21時消灯くらいの気持ちです。
とまあ、ここまでガチガチに自分を律していると、合宿みたいになってきて、しょうもない旅になるので、最後に頼りにしてるのは自分の警戒心アンテナです。
これには自信があります。
私はプロの危機管理ストと言ってもいいです。
狩野英孝より野生の勘が働きます、多分。
警戒心アンテナが反応しない人には心を許す、
反応する場合はニコリともしない。
グレーな人にはアンテナを張りつつ距離感を保ちながら関わる。
これを徹底しています。
警戒心アンテナの感度は、旅で磨かれると思います。警戒心アンテナが反応しないときは羽目を外して楽しみ、夜更かしすることもあります。自分のジャッジを信じることで、自分で責任をとる強さもうまれる。そんな気がしてます。
だから、怖がらずに旅に出たらいいと思います。1人でも何人でもどこにでも。
アラフォーやし、そもそも危険な目にもう合わんやろーが。誰も襲わんわいっ!と思った方々。
アジア人は、特に、日本人の女性は、本当に若く見られます。思うに、肌質(白人は彫りの深さのせいか20代前半でもシワがある子が多い)のせいと、英語の下手さのせいで幼く見えるのではないかと思いますが。
だから、
アラフォージャパニーズウーマンを見て、セクシーな20代女子に見えてくれる変な目の持ち主の男たちが地球上に何人いると思う?
35億。ウソ15億くらい。
なので油断大敵です!
と付け加えさせていただきます。
(ブルゾンちえみ、声が好きです)
(レーの祭りで出会った宮崎美子のドッペルゲンガー)
旅先で本気でヒヤッとした事件簿
持ち前の警戒心のおかげで、旅先で、そこまで危険な目にあったことはないのですが、ヒヤッとしたことは多々あります。女だからとかを抜きにして、これまで体験してきた1人旅でのヒヤリハット的なハプニングを、私がいかにしてすり抜けてきたかを、今後、振り返っていきたいと思います。
(予告)
- インド・ネパール間のスノウリ国境でのバスジャック事件
- 地震直後のネパールで頭にレンガ直撃3cm手前事件&ヒマラヤフライト墜落機に乗ってたかも事件
- スジャータ村からバイクで2ケツ中、後部座席からバックパックごと体が吹っ飛ぶ事件
- ロンドンの駅でスーツケース爆弾の実行犯と間違えられ警官に連行されそうになり半泣きになる事件
- イギリス、湖水地方の山で遭難。歩いても歩いても羊事件
- ラダックの夜のフェスティバルに向かうタクシーに「運転手の友達」という男が2人乗り込んできた夜道、いざとなったら懐中電灯で殴り殺そうと決心した事件
の6本立てでお届けします。(予定)
タイトルが全てを物語っている感がありますが、ぜひ読んでいただいて、みなさまの旅の危機管理に生かしてください!
続く