アラフォー女バックパッカーの無敵の旅の話

働きながら、少ない給料と有給休暇をフルに使って旅をしている勝手気ままな女の旅の話。旅で撮った写真もはさみつ

スペイン巡礼① カミーノ・デ・サンティアゴのススメ

来月、スペインに飛びます。

目的は、スペインの、カミーノ・デ・サンティアゴの巡礼路を歩くためです。今年で3年目になるんですが、とっても素晴らしい旅なのでご紹介します。

 

カミーノ・デ・サンティアゴとは

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キリスト教の聖地であるスペイン、ガリシア州のサンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼路のことで、おもにフランス各地からピレネー山脈を経由しスペイン北部を通る道を指します(地図上の赤い線が、一番メジャーな、フランス人の道と呼ばれるものです。)

サンティアゴ・デ・コンポステーラには、聖ヤコブ(スペイン語でサンティアゴ)の遺骸があるとされ、ローマ、エルサレムと並んでキリスト教の三大巡礼地に数えられています。

道自体がユネスコの世界遺産になっているのは、今の所、この巡礼路と和歌山の熊野古道(紀伊山地の霊場と参詣道)だけです。

巡礼ブーム?

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歩き疲れた時に必ずナッツをくれたパオくん。(左端)

現在、サンティアゴ・デ・コンポステーラを目指す巡礼者は毎年20万人を超えています。

ハリウッドで「星の旅人たち(The Way)」という映画をしてからアメリカ人が増えたと言われてます。

また、韓国でも、日本の猿岩石みたいな感じで、ドキュメンタリーのようなバラエティー番組でカミーノを歩いたようで、韓国でもメジャーになっているようです。(どちらも巡礼で知り合った仲間から得た、英語で私が理解した部分のみの情報)

日本では、時々BSでちらっと紹介される程度。世界一周のついでに寄るという日本人と数名出会いましたので、バックパッカー内では割と知られ始めているように思います。

私は確か「星の旅人たち」の映画を見て知ったのが初めてだったか…熊野古道でだったか…。熊野古道の本宮大社そばの世界遺産センターみたいなところにも、熊野古道とカミーノの二大巡礼路が大きく展示されています。道の世界遺産同士、観光業に力を入れて協力してるようです。

巡礼と言っても、キリスト教の信仰のためだけでなく(私は浄土真宗)、観光やスポーツ的な意味で歩く人も多いです。現に「星の旅人たち」では、太ったオランダ人は「ダイエット目的」、アメリカ人は「禁煙」などを理由に歩いてました。

私も、スタート地点で、巡礼の理由を英語で聞かれました。歩く動機や目的、熱い思いを長々と語っても良かったのですが、私は自分の英語力と相談して一言でまとめました。

「Adventure!」と。

「Very nice!」と讃えられながら(笑われながら)、2015年の5月に私の巡礼が始まりました。

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巡礼って何するの?

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祈り続けて歩くわけでもないです。

実は、車や鉄道、バスで移動することもできます。歩く人が大半ですが、自転車や、中世の人にならって馬を連れて歩く人もいます。馬を置いておく場所とかエサとか限られるみたいで、宿探しに困ると言ってるおじさんに昨年会いました。

巡礼路はいろんな道が実はありますが、一番人気があるのは「フランス人の道」です。
ピレネー山脈からすべて歩くと780~900kmの距離で、1日平均20~25km歩くと、ゴールのサンティアゴまで1か月以上かかります。

欧米の巡礼仲間は1ヶ月くらい余裕で休みが取れるので、社会人でも歩き通す人がほとんどでした。

私は、悲しきワーカホリック大国、日本代表なので、仕事を辞めるしかないなと思ってたところ、3回に分けて歩いたらどうだろうと思いつき、フランス人の道を三分割して歩くことにしました。

ま、とにかく、歩き続ける毎日です。一日、20〜40km。バックパックを背負って、ひたすら、イベリア半島を西へ向いて歩いていきます。いつでも西なので、毎朝、朝日が後ろから登ります。

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日の出直後はいつ撮っても足長おばさん。

 それの何がおもろいねん?と思った方。

おもろいんですよ、それが。

その魅力についてはまた後日語りたいと思っています。私のブログよりも、映画「星の旅人たち」を見れば一発でしょうが…。

セックス依存症でHIVのお騒がせ俳優チャーリー・シーンの実のお兄さんが、監督と息子役をして、実のお父さんがお父さん役(主役)をやってます。残念ながら「星の旅人たち」というセンスのかけらもない邦題がついてしまってます。(個人的にダサい邦題をつけられた映画を思うと切なくなります。)「The Way」という原題のままで良かったんちゃう?と思う映画です。ザ、ウェイ!

 

 

 

 


 

 

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