↓ ↓前回のお話↓↓
無事、Madrid行きの航空券をgetしたので4/25から20日間、三年越しのスペイン巡礼の続きを歩いてきます。ポルトガルまで行ってまえー!と思ってます。
今回は、スペイン巡礼に必要な言葉や物などを、私の体験による解釈でご説明していきます。少しはイメージがわくかしら?巡礼の扉が開くかしら???
ペレグリーノ
集まると飲みがちなワイン
「 巡礼者」という意味のスペイン語。仲間です。
FacebookをチェックするためにWi-Fiが飛んでるスポットを必死に探し回るペレグリーノを「Wi-Fiグリーノ」と呼ぶ。(名付け親はベルギーのブラピ)
足のマメや筋肉痛でヨボヨボな状態で歩くペレグリーノは「ゾンビ」。カミーノの前半に出現しがち。
↑歩き終わると疲れてこうなる…
クレデンシャル
カミーノ巡礼は800kmものスタンプラリーとも言えます。クレデンシャルとは「スタンプ帳」のことで、これに道中いろんなところでスタンプを押してもらって進みます。道中いろいろな割引や帰りの鉄道の割引にも使えます。ペレグリーノの証です。 これを見せてゴールのサンティアゴデコンポステーラで巡礼証明書がもらえます。雨で濡れたら困るのでジップロックに入れときましょう。
お遍路さんの御朱印帳みたいなもん?日本のお遍路さんでええやんと言われがちなのですが、日本でお遍路してご飯を食べて宿に泊まってというお金を考えると、スペイン巡礼の方が間違いなく安上がりですよ。宿もアルベルゲなら5ユーロ(600円くらい)やし、巡礼メニューとかあってご飯もコースで安く食べれます。航空券だけですね、お金がかかるのは。(そこはマイルで!)
コンチャ(ホタテ貝)
きたねーカバン…。汚れもペレグリーノの証。
ペレグリーノのもう1つの証。バックパックにホタテ貝をくくりつけます。昔からの伝統。みんなつけてます。歩いてると裏返ったりカタカタなりがち。安全ピンで2箇所でとめるといいです。
モホンとイエローアロー(標識)
巡礼路にあるホタテ貝のサインで道しるべです。貝がらの向きは統一されてないので時々騙されます。モホンとイエローアローを見ると安心します。
サンジャン
↑ここはフランス。ピレネーの山中で国境を越えます。
フランス人の道の代表的なスタート地点、「サン・ジャン・ピエ・ド・ポー」の略。道中で知り合ったペレグリーノに「どこから歩いてる?」と聞いたり聞かれたりします。「サンジャン」と答えると仲間意識が強まります。なぜかというと、サンジャンから歩いてるということは、サンジャンからロンセスバリェスまでのあの険しい、初日にして最難関のピレネー越えをした経験者であるということだから。初日が、800kmある道のうちで一番しんどいってどうなん?と思いますが、あのピレネーを越えれたから頑張れる!と思えます。サンジャンから歩いてるということは誇りです。(サンジャンよりさらに遠いパリからとかドイツから歩いてる強者もいました)
海外で日本人に出会い、「出身、大阪やで」「私も!」と言うのと同義。
大嵐でピレネー山脈の絶景全く見えず…
アルベルゲ(巡礼宿)
いびきの大合唱と体臭問題はペレグリーノのネタになる。
巡礼宿のこと。ムニシパル(公営)と私営とあります。行く先々でアルベルゲに泊まるので同じ顔ぶれが続きます。台所で料理したり並んで歯磨きしたり。いろんなドラマがここで生まれます。そうしてfamilyになっていきます。5ユーロくらいが相場。大部屋のドミトリーから2人部屋もあったりします。足腰が痛むので二段ベッドの下を希望しがちな私です。
500人収容できるところや、修道院とか教会併設型もあります。物干しゾーンとコンセントの争奪戦もあったり。
生乾きの靴下とビチョビチョの靴を履いて7時間歩くのはこの世で最もひどい悪夢だったりする…
ボカティージョ
バゲットのサンドイッチ。スペインオムレツのトルティーヤin。時々生ハムやツナがはさんでるのにしたり、ミートボールのにしたり。これを食べない日はないです。パンであごが疲れがち。
バルのピンチョス、タパス
バルはbar。日本のバーと言うより、時にカフェであり総菜屋であり飲み屋でもある。地域によって呼び方が違いますが、ざっくりというと、爪楊枝が刺さったおつまみがピンチョス、小皿料理がタパスな感じ。はしごするのが文化です。
カフェコンレチェもしくはコラカオ
毎日飲むもの。カフェコンレチェはカフェオレみたいな感じ、多分。私はコーヒーアレルギーなので飲めません。なので代わりに、ミロのような、ココア味のコラカオを飲みます。
あ、ワインも毎日飲みます、あしからず。
モチーラ
荷物という意味。リュックのことで、モチーラが何kgかという話は初対面のペレグリーノとのご挨拶でよく話します。
荷物をできるだけ減らしてカミーノに参加し、旅先でもっと減らして、どんどん身軽になっていくけど、人からもらう優しさや思いやりや愛で今度は荷物がいっぱいになっていくというロマンティックな言い伝えがあります。
ブリスター(英語)
これはかなり軽度です。私の足。勲章。
足にできるマメのこと。前半はブリスター地獄です。体力に自信のある欧米人が意外とこれにやられて「歩けない〜」なんてことが多発。歩いた後のアルベルゲで互いの足を見せ合う、針と糸で応急処置しあう(刺して水分を出す)ことがあちこちで行われます。私は五本指ソックスでほぼ無傷。親指の爪は剥がれ落ちましたが。五本指ソックスはJapanese technology と感心されました。必需品です。
ブエンカミーノ!ウルトレイヤ!
掛け声。
ウルトレイヤは、「前へ前へ」という励ましの言葉。頑張れーみたいな。
会ったペレグリーノほぼ全員に「ブエンカミーノ!」と声をかけます。会社での「お疲れ様です」的な挨拶?buen(良い)camino(道を)という意味。
カミーノの魅力
こんな日の出見れるなら、頑張って早起きできる。
こういったものに囲まれて日々歩き続けます。生活に必要なもの(必需品が人それぞれ違ってて面白いです。チョコレートの人もいればカメラの人もいるし鼻毛カッターの人もいればコンドームの人もいる。私は日焼け止めかな。)をバックパックに詰めて色んな人と出会っては別れ、再会し、行く先々で美味しいものを食べ(飲み)、眠る。太陽が昇る前に歩き始めて日の出を見る。これこそが旅やなと実感できる日々が800km、約1カ月続くのです。
続く